TK6-051|地理総合・地理探究 対策問題
日本の新田集落についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
江戸時代の開拓でつくられた集落で、道路に沿って家屋が並び短冊状の地割をもつ路村の形態がみられ、武蔵野台地の三富新田が代表例である
この問題のポイント
新田集落の成立時期(江戸時代)と、路村・短冊状地割という形態的特徴を結び付けて理解しているかを問う。
解説
新田集落は、江戸時代に幕府や藩の奨励のもとで台地・原野・干潟などを開拓してつくられた集落である。人口増加と年貢収入の拡大を背景に、それまで利用されにくかった土地の開発が進んだ。
計画的に開かれたため、形態に規則性がある。道路に沿って家屋が一列に並ぶ路村の形をとり、各戸の背後に短冊状(細長い帯状)の耕地が延びる地割が特徴である。武蔵野台地の三富新田(埼玉県)はその代表例で、道路沿いの屋敷、畑、雑木林が帯状に並ぶ土地利用が今も残る。
新田集落は「〜新田」という地名として各地に残り、地形図の読図で成立年代を推定する手がかりになる。
明治時代に北海道で建設された屯田兵村は、アメリカのタウンシップ制にならった碁盤目状の区画をもつ計画的集落であり、新田集落と並んで出題される。
ひっかけポイント
新田集落=江戸時代・路村・短冊状地割のセットで覚える。古代の条里制や北海道の屯田兵村(明治・碁盤目状)との時代の混同に注意。
選択肢の確認
①「江戸時代の開拓でつくられた集落で、道路に沿って家屋が並び短冊状の地割をもつ路村の形態がみられ、武蔵野台地の三富新田が代表例である」
✅ 正しい。
正解。新田集落は江戸時代の開拓集落で、道路沿いに家屋が並ぶ路村と短冊状の地割が特徴。三富新田が代表例である。
②「新田集落は古代の条里制に基づいて建設された集落である」
❌ 誤り。
条里制に基づくのは古代の土地区画であり、新田集落は江戸時代の開発である。時代の取り違えである。
③「新田集落では家屋が広場を丸く囲む円村の形態が一般的である」
❌ 誤り。
円村は広場や教会を囲むヨーロッパの集落形態であり、日本の新田集落は路村の形態が典型である。
④「新田集落は漁業を主な生業とする海岸の集落である」
❌ 誤り。
新田集落は台地や原野を開いた農業集落であり、漁業集落のことではない。
覚えるポイント
- 新田集落は江戸時代の開拓集落
- 路村形態と短冊状地割、代表例は三富新田
- 屯田兵村は明治の北海道、碁盤目状区画
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。