TK9-078|地理総合・地理探究 対策問題
日本の人口ピラミッドには、2つの年齢層に膨らみがみられる。この膨らみの説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
1940年代後半生まれの団塊の世代と、その子どもにあたる1970年代前半生まれの団塊ジュニアの世代である
この問題のポイント
日本の人口ピラミッドの具体的な形の読み取りを問う。2つのベビーブームという歴史的背景と結び付けられるかが軸である。
解説
日本の人口ピラミッドはつぼ型だが、単純なつぼではなく2か所の膨らみをもつ独特の形をしている。
- 第1の膨らみ:団塊の世代。第二次世界大戦直後の1947〜49年の第1次ベビーブームに生まれた世代で、年間出生数は260万人を超えた
- 第2の膨らみ:団塊ジュニア。団塊の世代が親となった1971〜74年の第2次ベビーブームに生まれた世代である
重要なのは、団塊ジュニアの子ども世代にあたる2000年前後に第3次ベビーブームが起こらなかったことである。晩婚化・未婚化・経済的不安定などにより出生数は減り続け、ピラミッドの底辺は細るばかりで、少子化の深刻さを形として示している。
この2つの膨らみは、高齢化の進行(団塊の世代の後期高齢化)や労働力不足の時期を予測する手がかりにもなり、人口問題の資料判読で必ず参照される。
ひっかけポイント
膨らみの世代の対応(戦後すぐ=団塊、1970年代前半=団塊ジュニア)を移民や別の時代の出来事とすり替える誤答に注意。
選択肢の確認
①「1940年代後半生まれの団塊の世代と、その子どもにあたる1970年代前半生まれの団塊ジュニアの世代である」
✅ 正しい。
正解。2つの膨らみは1947〜49年生まれの団塊の世代(第1次ベビーブーム)と、その子ども世代の1971〜74年生まれの団塊ジュニア(第2次)である。
②「いずれも大規模な移民の受け入れによって生じた膨らみである」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本は大規模な移民受け入れ国ではなく、膨らみは国内の2度のベビーブームによる出生増で説明される。
③「2つの膨らみは統計の誤差であり、実際の人口構成とは無関係である」
❌ 誤り。
誤答理由: 2つの膨らみは実際の出生数の増加を反映した実在の構造であり、統計の誤差ではない。
④「明治時代と大正時代の出生増によるものである」
❌ 誤り。
誤答理由: 明治・大正期生まれの世代は既に高齢層より上に去っており、現在のピラミッドの2つの膨らみは戦後のベビーブームによるものである。
覚えるポイント
- 団塊の世代は1947〜49年生まれ(第1次ベビーブーム)
- 団塊ジュニアは1971〜74年生まれ(第2次)
- 第3次ブームは起こらず少子化が進行
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。