TK6-066|地理総合・地理探究 対策問題
イギリスと日本のニュータウンについての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
イギリスのニュータウンは職場を併せもつ職住近接型で建設されたのに対し、日本の多摩ニュータウンなどは住宅中心の職住分離型が多い
この問題のポイント
イギリス(職住近接)と日本(職住分離)のニュータウンの性格の違いを対比して理解しているかを問う。
解説
ニュータウンは、大都市の過密を解消するため計画的に建設された新都市である。
発祥はイギリスで、ハワードの田園都市の構想を受け継ぎ、第二次世界大戦後にロンドン周辺に多数建設された。ロンドンの市街地拡大を抑える緑地帯(グリーンベルト)の外側に、工場やオフィスも備えた職住近接型の自立した都市として計画された点が特徴である。
一方、日本のニュータウンは高度経済成長期の深刻な住宅不足に対応するため、多摩ニュータウン(東京)、千里・泉北ニュータウン(大阪)などが大都市郊外の丘陵地に建設された。これらは住宅の供給を主目的とした職住分離型で、住民は都心へ長時間通勤するベッドタウンとなった。
開発から半世紀を経た日本のニュータウンでは、同時期に入居した世代が一斉に高齢化するオールドタウン化、施設の老朽化、商店の撤退が課題となり、再生の取り組みが進められている。
ひっかけポイント
イギリス=職住近接の自立都市、日本=職住分離のベッドタウンという対比が最頻出。多摩・千里という具体名も併せて覚える。
選択肢の確認
①「日本のニュータウンは大都市の都心部に建設された」
❌ 誤り。
日本のニュータウンは大都市郊外の丘陵地に建設されたものが多く、都心部ではない。
②「ニュータウンとは産業革命期に自然発生した工業都市のことをいう」
❌ 誤り。
ニュータウンは大都市の過密対策として計画的に建設された新都市であり、産業革命期の自然発生的な工業都市ではない。
③「イギリスのニュータウンは職場を併せもつ職住近接型で建設されたのに対し、日本の多摩ニュータウンなどは住宅中心の職住分離型が多い」
✅ 正しい。
正解。イギリスのニュータウンは職場を備えた職住近接型、日本の多摩ニュータウンなどは住宅中心の職住分離型が多い。
④「イギリスのニュータウンは住宅のみ、日本のニュータウンは職住近接型で建設された」
❌ 誤り。
イギリスと日本の特徴を入れ替えた記述である。職住近接がイギリス、職住分離が日本の特徴である。
覚えるポイント
- イギリスのニュータウンは職住近接型(ロンドン郊外)
- 日本の多摩・千里などは住宅中心の職住分離型
- 日本では住民の高齢化(オールドタウン化)が課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。