TK6-056地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

都市の内部構造のモデルについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

バージェスは中心業務地区から同心円状に土地利用が広がるモデルを、ホイトは交通路に沿って扇形に広がるモデルを提唱した

この問題のポイント

同心円モデル(バージェス)と扇形モデル(ホイト)という都市内部構造モデルの提唱者と内容の対応を問う。

解説

都市内部の土地利用の配置を説明する古典的モデルとして、次の3つが知られる。

  • 同心円モデル(バージェス): シカゴの観察に基づき、中心のCBDの周りに、漸移帯、労働者住宅地帯、中流住宅地帯、通勤者地帯が同心円状に配列するとした
  • 扇形モデル(ホイト): 地代の分析から、住宅地区などが鉄道や幹線道路といった**交通路に沿って扇形(くさび形)**に外へ延びるとした
  • 多核心モデル(ハリスとウルマン): 大都市は単一の中心ではなく、業務・工業・住宅などの複数の核の周りに発達するとした
    いずれもアメリカの都市を題材に生まれたモデルであり、都市の構造を単純化して捉える道具である。実際の都市は歴史や地形の影響を受けるため、モデル通りにはならないが、地価と交通条件が土地利用を決めるという考え方の基礎として重要である。

ひっかけポイント
バージェス=同心円、ホイト=扇形、ハリスとウルマン=多核心という人名とモデルの対応の入れ替えが定番の誤りである。

選択肢の確認

①「バージェスが扇形モデルを、ホイトが同心円モデルを提唱した」
誤り。
バージェスとホイトの対応を入れ替えた記述である。バージェスが同心円、ホイトが扇形である。

②「同心円モデルは農村の土地利用を説明するためのモデルである」
誤り。
同心円モデルはシカゴなど都市内部の土地利用を説明するモデルであり、農村の土地利用のモデルではない。

③「扇形モデルは気候の分布を説明するためのモデルである」
誤り。
扇形モデルは都市の住宅地区が交通路沿いに延びる構造のモデルであり、気候の分布とは無関係である。

④「バージェスは中心業務地区から同心円状に土地利用が広がるモデルを、ホイトは交通路に沿って扇形に広がるモデルを提唱した」
正しい。
正解。同心円モデルはバージェス、扇形モデルはホイトの提唱で、ハリスとウルマンの多核心モデルと併せて三大モデルとされる。

覚えるポイント

  • 同心円モデル=バージェス(シカゴ)
  • 扇形モデル=ホイト(交通路沿いに拡大)
  • 多核心モデル=ハリスとウルマン

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK6-055TK6-057