TK8-031地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

アメリカ合衆国の大都市の構造についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

自動車の普及とともに郊外化が進み、都心周辺には低所得層が取り残されるインナーシティ問題が生じた

この問題のポイント

アメリカ型都市の空間構造を問う。郊外化(白人中間層の流出)とインナーシティ問題の発生という因果の流れが判断軸。

解説

アメリカの大都市の中心部には、超高層ビルが林立するCBD(中心業務地区)が形成され、企業の本社・金融機関・行政機能が集中する。
20世紀半ば以降、自動車の普及と高速道路の整備により、中間層の白人住民が広い住宅を求めて
郊外
へ移り住む郊外化が大規模に進んだ。郊外にはショッピングセンターやオフィスも立地し、都心に依存しない郊外核が育った(エッジシティ)。
その結果、都心を取り巻く旧市街(インナーシティ)では、税収の減少により行政サービスが低下し、建物の老朽化、失業や犯罪の増加が進み、低所得層や新規移民が取り残されるというインナーシティ問題が深刻化した。人種ごとの住み分け(セグリゲーション)もアメリカ都市の特徴である。
近年は、都心の再開発により中高所得層が回帰するジェントリフィケーションが進み、家賃高騰による従来の住民の立ち退きという新たな問題も生じている。

ひっかけポイント
郊外=豊か、都心周辺=衰退という構図は、都心ほど地価も所得も高い日本型のイメージと逆になりやすいので注意する。

選択肢の確認

①「自動車の普及とともに郊外化が進み、都心周辺には低所得層が取り残されるインナーシティ問題が生じた」
正しい。
正解。自動車の普及で中間層の郊外化が進み、都心周辺の旧市街に低所得層が残るインナーシティ問題が生じた。

②「アメリカの都市では郊外化が起こったことはなく、人口は都心に集中し続けている」
誤り。
誤答理由: アメリカでは20世紀半ば以降、大規模な郊外化が進行した。都心集中が続いたという説明は誤り。

③「中心業務地区には住宅だけが立ち並び、オフィスは存在しない」
誤り。
誤答理由: CBD(中心業務地区)はオフィス・金融機関が集中する業務の中心で、住宅だけという説明は逆である。

④「都市の中心部は農地として利用されるのが一般的である」
誤り。
誤答理由: 都市の中心部は業務地区であり、農地として利用されるのが一般的という説明は誤りである。

覚えるポイント

  • 自動車普及→郊外化→インナーシティ問題の流れ
  • CBDは業務の中心、住み分け(セグリゲーション)も特徴
  • 近年はジェントリフィケーションによる都心回帰も

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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