TK7-052|地理総合・地理探究 対策問題
OPEC(石油輸出国機構)について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
1960年に産油国が結成した組織で、国際石油資本に対抗して産油国の利益を守る資源ナショナリズムの動きを代表している
この問題のポイント
OPECの結成(1960年)の目的と、資源ナショナリズム・石油危機との関係を問う。
解説
かつて発展途上国の油田の開発と価格決定権は、欧米の国際石油資本(石油メジャー)に握られ、産油国の取り分はわずかだった。これに対し、自国の資源は自国のために利用すべきだとする資源ナショナリズムが高まり、1960年にイラン・イラク・クウェート・サウジアラビア・ベネズエラの5か国がOPEC(石油輸出国機構)を結成した。
OPECは産油量の調整を通じて原油価格に影響力をもち、1973年の第四次中東戦争に際してはアラブ産油国の輸出制限・価格引き上げによって第一次石油危機が起こり、安価な石油に依存してきた先進国の経済は大きな打撃を受けた。これを機に先進国では省エネルギーや石油備蓄、代替エネルギー開発が進んだ。
近年は、アメリカのシェールオイル増産など非加盟産油国の台頭で、OPECの影響力は相対的に変化しつつあるが、ロシアなどと協調して生産量を調整する枠組みも作られている。
ひっかけポイント
OPECは「産油国側」の組織であり、消費国側の組織(IEAなど)との立場の入れ替えが定番。結成は1960年、石油危機は1973年という年代も問われる。
選択肢の確認
①「OPECは19世紀末に結成された歴史をもつ」
❌ 誤り。
誤答理由: OPECの結成は1960年であり、19世紀ではない。
②「OPECが原油価格に影響を与えたことは一度もない」
❌ 誤り。
誤答理由: 1973年の石油危機ではOPEC諸国の価格引き上げが世界経済を揺るがした。影響を与えたことがないという記述は誤りである。
③「1960年に産油国が結成した組織で、国際石油資本に対抗して産油国の利益を守る資源ナショナリズムの動きを代表している」
✅ 正しい。
正解。OPECは1960年に産油5か国が結成した組織で、国際石油資本に対抗する資源ナショナリズムを代表する。
④「OPECは石油を消費する先進国側が結成した組織である」
❌ 誤り。
誤答理由: OPECは産油国側の組織である。消費国側の組織は石油危機後に作られたIEAであり、立場の取り違えである。
覚えるポイント
- OPECは1960年結成、産油国の利益を守る組織
- 背景は資源ナショナリズムの高まり
- 1973年の第一次石油危機で影響力を示した
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。