TK7-071地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ケニアの自然と産業について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

赤道直下にありながら首都ナイロビは標高が高いため気候が温和で、茶や切り花が重要な輸出品として栽培されている

この問題のポイント

低緯度でも標高が高ければ気温が下がるという高山気候の理屈と、ケニアの輸出品(茶・切り花)を問う。

解説

気温は緯度だけでなく標高によっても決まり、標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がる。ケニアは赤道直下に位置するが、国土の中西部は大地溝帯沿いの高原であり、標高約1700mの首都ナイロビは年間を通じて過ごしやすい温和な気候となる。低緯度の高地が人間の居住に適する「常春」の気候となる典型例である。
この高原の気候を生かし、イギリス植民地時代に白人入植者が開いた農園を起源として、の栽培が発達した。ケニアは中国・インドと並ぶ茶の生産・輸出の世界的上位国である。近年は、切り花(バラなど)を温室で栽培し、航空機でヨーロッパへ輸出する園芸農業が急成長し、重要な外貨獲得源となっている。
サバナの野生動物を資源とするサファリ観光も主要な産業である。標高と気温の関係から輸出品まで、因果をつなげて理解したい。

ひっかけポイント
「赤道直下=必ず酷暑」ではなく、高地は温和になる。ケニアの輸出は原油ではなく茶・切り花・観光であり、標高と気温の関係が推論の軸となる。

選択肢の確認

①「標高が高くなるほど気温は上昇するため、高地は農業に不向きである」
誤り。
誤答理由: 気温は標高が上がるほど下がる(約100mで0.6度低下)。上がるという記述は気温の逓減と逆である。

②「赤道直下にありながら首都ナイロビは標高が高いため気候が温和で、茶や切り花が重要な輸出品として栽培されている」
正しい。
正解。ケニアは赤道直下だが高原のため温和で、茶や切り花が重要な輸出品となっている。標高が気温を下げる典型例である。

③「赤道直下に位置するため、ケニアの全土は一年中酷暑にみまわれる」
誤り。
誤答理由: 気温は標高によっても決まり、高原のナイロビは年中温和である。赤道直下=酷暑とは限らない。

④「ケニアの最大の輸出品は国内で産出される原油である」
誤り。
誤答理由: ケニアは産油国ではない。輸出の柱は茶・切り花・園芸作物と観光収入である。

覚えるポイント

  • 赤道直下でも高地は温和(ナイロビは標高約1700m)
  • ケニアは茶の生産・輸出で世界上位
  • 切り花を空輸でヨーロッパへ輸出する園芸農業が成長

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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