TK8-006地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

EUの共通通貨ユーロについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

ユーロはEUの共通通貨だが、デンマークなど導入していない加盟国もある

この問題のポイント

ユーロの導入状況を問う。「EU加盟=ユーロ導入ではない」という加盟国と通貨圏のずれの理解が判断の軸。

解説

ユーロは、1999年に導入(2002年に現金流通開始)されたEUの共通通貨である。両替の手間や為替変動のリスクがなくなり、域内の貿易・旅行・価格比較が容易になるため、単一市場を支える柱となっている。
ただし、EU加盟国のすべてが導入しているわけではないデンマークは導入せず自国通貨を維持し、スウェーデンやポーランド・チェコなども未導入である。ユーロ圏は現在20か国で、加盟国数(27か国)とは一致しない。この「ずれ」が統計・地図問題で問われる。
ユーロ圏の金融政策はヨーロッパ中央銀行が一元的に担うため、各国は独自の金融政策(金利の調整)を放棄している。このため、2009年からのギリシャ財政危機では、経済状況の異なる国々が同じ通貨を使うことの難しさが露呈し、通貨統合の課題として注目された。
共通通貨の利点と、金融政策の自律性を失う課題の両面を理解しておきたい。

ひっかけポイント
「全加盟国が導入」が定番の誤り。デンマークなどの未導入国の存在と、金融政策をヨーロッパ中央銀行に委ねる仕組みを押さえる。

選択肢の確認

①「ユーロを導入した国は、それぞれ独自の金融政策で自由に金利を決められる」
誤り。
誤答理由: ユーロ圏の金融政策はヨーロッパ中央銀行が一元的に担い、各国は独自の金利調整をできない。

②「ユーロはEU域外の国では一切使用されていない」
誤り。
誤答理由: EU域外でもモンテネグロなどユーロを使用する国・地域があり、一切使われていないという記述は誤り。

③「ユーロはEUの共通通貨だが、デンマークなど導入していない加盟国もある」
正しい。
正解。ユーロは共通通貨だがデンマークなど未導入の加盟国があり、ユーロ圏とEUの範囲は一致しない。

④「ユーロはEU加盟27か国のすべてで導入されている」
誤り。
誤答理由: 27か国すべてでは導入されていない。デンマーク・スウェーデン・ポーランドなどは自国通貨を維持している。

覚えるポイント

  • ユーロは共通通貨だが未導入の加盟国がある(デンマークなど)
  • 金融政策はヨーロッパ中央銀行に一元化
  • ギリシャ危機で通貨統合の課題が露呈

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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