TK9-005地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

世界各国の標準時の設定についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

国土が東西に広い中国は全土で単一の標準時を用い、ロシアは複数の標準時を設けている

この問題のポイント

標準時は各国が政策的に決めるものであり、国土の広さと標準時の数が機械的に対応しない実例を知っているかを問う。

解説

標準時は各国の政府が定めるもので、経度から機械的に決まるわけではない。国の一体性や経済活動の都合が優先されるため、国ごとの違いが生まれる。
代表的な対比が中国とロシアである。

  • 中国:国土は東西約60度(時差4時間分)に及ぶが、首都ペキンの時刻に合わせた単一の標準時を全土で使う。国家の統一性を重視した政策で、西部では太陽の動きと時計が大きくずれる
  • ロシア:世界最大の国土をもち、11の標準時を設けて地域ごとの生活時間に合わせている
    アメリカやオーストラリア、カナダも国内に複数の標準時をもち、国内移動でも時差が生じる。またインドやイランのように、15度の倍数ではない経線を基準に30分・45分単位の標準時を採用する国もある。インドの標準時は日本より3時間30分遅れである。

ひっかけポイント
「広い国=標準時が多い」という思い込みを突く問題。中国が単一、ロシアが11という対比はそのまま出題される。

選択肢の確認

①「ロシアは全土で単一の標準時を用い、中国は10以上の標準時を設けている」
誤り。
誤答理由: 中国とロシアの記述が逆。単一標準時は中国、11の標準時をもつのがロシアである。

②「標準時は必ず経度15度の倍数の経線を基準にしなければならない」
誤り。
誤答理由: インドの30分単位、イランやネパールの45分単位など、15度の倍数によらない標準時を採用する国が実在する。

③「国土が東西に広い中国は全土で単一の標準時を用い、ロシアは複数の標準時を設けている」
正しい。
正解。標準時は各国が政策的に定めるもので、中国は国家の統一性を重視して単一の標準時、ロシアは11の標準時を採用するという対照的な例になっている。

④「国土が東西に広い国は、例外なく複数の標準時を設けることが国際法で義務付けられている」
誤り。
誤答理由: 標準時の数を義務付ける国際法は存在しない。中国のように東西に広くても単一標準時を選ぶ国があることがその証拠である。

覚えるポイント

  • 標準時は各国が政策的に設定する
  • 中国は単一標準時、ロシアは11の標準時
  • インドなど30分単位の標準時をもつ国もある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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