TK9-014地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

正距方位図法についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

図の中心から任意の地点までの距離と方位が正しく、中心から引いた直線は大圏航路を示す

この問題のポイント

正距方位図法の「中心から」という限定条件を正確に理解しているかを問う。図法と用途の対応は共通テストの定番である。

解説

正距方位図法は、図の中心から任意の地点までの距離と方位が正しく表される図法である。中心と任意の地点を結ぶ直線は大圏航路(最短経路)を示すため、航空機の経路を検討する航空図に利用される。国連旗のデザインが北極中心の正距方位図法であることも有名である。
最大の注意点は、正しいのはあくまで中心からの距離・方位に限られることである。中心以外の2地点間の距離や方位は正しくない。「任意の2点間の距離が正しい」地図は平面上には原理的に作れない。
他の図法との対応も整理しておく。

  • メルカトル図法:角度が正しく、等角航路が直線。海図に利用
  • モルワイデ図法など正積図法:面積が正しく、分布図に利用
    図法の問題は「何が正しく保たれるか」と「何に使うか」の組合せで問われるので、この3系統をセットで覚えることが得点に直結する。

ひっかけポイント
「中心から」の限定を外した「任意の2点間の距離が正しい」が最頻出の誤答。等角航路が直線になるのはメルカトル図法である。

選択肢の確認

①「角度が正しく表され、等角航路が直線で描かれる」
誤り。
誤答理由: 角度が正しく等角航路が直線で描かれるのはメルカトル図法の性質であり、正距方位図法のものではない。

②「全ての地点の面積が正しく表され、分布図に適している」
誤り。
誤答理由: 面積が正しいのはモルワイデ図法などの正積図法であり、分布図に適するのもそちらである。正距方位図法は面積を保たない。

③「図の中心から任意の地点までの距離と方位が正しく、中心から引いた直線は大圏航路を示す」
正しい。
正解。正距方位図法は図の中心からの距離と方位が正しく、中心から任意の地点への直線が大圏航路(最短経路)を示すため航空図に使われる。

④「図上の任意の2地点間の距離が全て正しく表される」
誤り。
誤答理由: 距離が正しいのは中心からに限られる。任意の2地点間の距離が全て正しい平面地図は原理的に作れない。

覚えるポイント

  • 正距方位図法は中心からの距離と方位が正しい
  • 中心からの直線は大圏航路で、航空図に利用
  • メルカトルは海図、正積図法は分布図と用途で整理

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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