JH-A3-16|歴史総合・日本史探究 対策問題
平安時代中期に広まった浄土教について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
末法思想を背景に阿弥陀仏にすがって極楽往生を願う信仰が広まり、平等院鳳凰堂などが建てられた
背景・因果
1052年に末法の世に入るという思想が広まる中、空也や源信(『往生要集』)が説いた浄土教が流行し、阿弥陀堂建築の平等院鳳凰堂(藤原頼通、1053年)が生まれた。鎌倉時代の法然・親鸞はこの流れをさらに庶民へ開いたもの、という接続で問われる。
覚えるポイント
核となる対応:「末法思想を背景に阿弥陀仏にすがって極楽往生を願う信仰が広まり、平等院鳳凰堂などが建てられた」。末法思想が広がる中、阿弥陀仏の救済による極楽往生を願う浄土教が貴族や民衆に広まった。平等院鳳凰堂は阿弥陀堂建築の代表である。
混同防止「坐禅によって自力で悟りを開くことを重んじた」:坐禅による自力の悟りを重視するのは鎌倉時代に広がった禅宗である。阿弥陀仏の他力救済を願う浄土教とは実践が異なる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「浄土教は武士だけの信仰で、貴族には広まらなかった」
浄土教は藤原頼通ら貴族にも広く受容され、平等院鳳凰堂などを生んだ。武士だけの信仰という階層対応が誤りである。
② ✅ 正解「末法思想を背景に阿弥陀仏にすがって極楽往生を願う信仰が広まり、平等院鳳凰堂などが建てられた」
末法思想が広がる中、阿弥陀仏の救済による極楽往生を願う浄土教が貴族や民衆に広まった。平等院鳳凰堂は阿弥陀堂建築の代表である。
③ ❌ 誤答「坐禅によって自力で悟りを開くことを重んじた」
坐禅による自力の悟りを重視するのは鎌倉時代に広がった禅宗である。阿弥陀仏の他力救済を願う浄土教とは実践が異なる。
④ ❌ 誤答「題目を唱えれば救われると説いた」
題目「南無妙法蓮華経」を唱える教えは鎌倉時代の日蓮宗である。平安中期の浄土教では念仏と阿弥陀信仰が中心となる。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。