JT2-A29|歴史総合・日本史探究 対策問題
平安後期の僧兵の強訴について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
興福寺や延暦寺の僧兵が神木や神輿を担いで朝廷に要求を突き付けた
背景・因果
興福寺(南都)は春日社の神木、延暦寺(北嶺)は日吉社の神輿を奉じて強訴し、神仏の権威で朝廷に人事などの要求をのませた。白河上皇が「意のままにならぬもの」に挙げた山法師とは延暦寺の僧兵である。
覚えるポイント
強訴対策として武士(北面の武士など)が登用され、武士の中央進出の一因となった。この因果が問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「僧兵は幕府の常備軍として雇われていた」
平安後期の僧兵は寺院勢力が自ら組織した武力で、鎌倉幕府の常備軍ではない。そもそも強訴が盛んになった時期は幕府成立前からである。
② ❌ 誤答「強訴は明治時代まで続いた」
僧兵勢力は中世に存在したが、織田信長・豊臣秀吉らの寺社勢力抑圧で解体へ向かった。明治時代まで同じ形の強訴が続いたわけではない。
③ ❌ 誤答「僧兵は朝廷の命令で組織された正規軍である」
僧兵は寺社の所領・権益を守るために形成され、朝廷が正規軍として編成したものではない。朝廷に要求を突き付ける側だった点からも誤りである。
④ ✅ 正解「興福寺や延暦寺の僧兵が神木や神輿を担いで朝廷に要求を突き付けた」
興福寺は春日社の神木、延暦寺は日吉社の神輿を奉じ、神仏の権威を背景に朝廷へ人事・所領上の要求を突き付けた。これが平安後期の僧兵による強訴である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。