JT2-A28|歴史総合・日本史探究 対策問題
院政の経済基盤について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
知行国の制度や寄進された荘園が上皇の権力を支えた
背景・因果
院政は、一国の支配権を与える知行国の制度や、院に集中した寄進荘園を経済基盤とした。院近臣や北面の武士が院を支え、摂関家をしのぐ権力が生まれた。
覚えるポイント
「荘園の集中先が摂関家から院へ移った」という変化で捉える。六勝寺の造営や熊野詣の豪華さはこの財力の表れ。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「知行国の制度や寄進された荘園が上皇の権力を支えた」
院政の上皇は知行国からの収入と、院へ寄進された多数の荘園を経済基盤とした。その財力で院近臣や北面の武士を組織した。
② ❌ 誤答「上皇は税をいっさい集められなかった」
上皇は知行国・荘園を通じて収入を得ており、租税収入を一切持たなかったわけではない。院政が摂関家をしのぐ権力をもてた経済的背景を否定している。
③ ❌ 誤答「幕府からの献金が主な財源だった」
院政は1086年に始まり、鎌倉幕府成立以前から展開したため、幕府の献金を主財源としたのではない。主要基盤は知行国と寄進荘園である。
④ ❌ 誤答「海外貿易の独占だけで運営された」
上皇や院近臣が交易利益を得ることはあっても、海外貿易の独占だけで院政を運営したのではない。「だけ」という限定が知行国・荘園を無視している。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。