JT2-B21歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究B 中世の日本と世界(3) 中世の国家・社会の展開と画期

鎌倉時代の旧仏教側の動きについて述べた記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

貞慶や明恵が戒律の復興を説き、叡尊・忍性は救済事業を行った

背景・因果

新仏教の台頭に対し、法相宗の貞慶や華厳宗の明恵は戒律の復興と学問の刷新を説き、律宗の叡尊忍性はハンセン病患者救済(北山十八間戸)などの社会事業を行った。

覚えるポイント

「鎌倉仏教=新仏教だけ」ではない。旧仏教の革新運動も並行した、という複線的理解が近年の出題傾向。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「旧仏教は新仏教をすべて吸収した」
法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、日蓮宗などは旧仏教と別個の教団として発展しており、旧仏教が新仏教をすべて吸収した事実はない。むしろ旧仏教側は戒律復興や社会救済によって新しい動きに応答した。

② ❌ 誤答「旧仏教は布教を禁止された」
鎌倉幕府が旧仏教の布教を一律に禁止した事実はなく、奈良・京都の寺社は荘園や僧兵を有する有力勢力であり続けた。幕府が問題に応じて宗教者を処罰することはあっても、旧仏教全体への布教禁止とは異なる。

③ ✅ 正解「貞慶や明恵が戒律の復興を説き、叡尊・忍性は救済事業を行った」
鎌倉時代には、法相宗の貞慶と華厳宗の明恵が戒律や教学の復興を進め、叡尊・忍性は西大寺流律宗の立場から貧民・病者の救済に取り組んだ。新仏教の成立と並行して旧仏教側にも改革運動が起こったことを示す。

④ ❌ 誤答「旧仏教はすべて消滅した」
奈良以来の諸宗派は鎌倉時代にも存続し、貞慶・明恵らが内部改革を行ったため、旧仏教がすべて消滅したわけではない。興福寺・東大寺などの大寺院も引き続き大きな勢力を保った。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

JT2-B20JT2-B22