JT2-B25|歴史総合・日本史探究 対策問題
臨済宗と曹洞宗の広がり方の違いとして最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
臨済宗は幕府の保護を受け、曹洞宗は地方武士や民衆に広まった
背景・因果
臨済宗は鎌倉・室町幕府の保護(五山制度)を受けて政治・文化の中枢に入り、曹洞宗(道元・永平寺)は権力から距離を置き地方武士や民衆に広まった。
覚えるポイント
「只管打坐」の道元は権力への接近を避けた。同じ禅宗でも社会的基盤が違う、という比較が問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「曹洞宗が五山制度で保護された」
鎌倉五山・京都五山として幕府の保護と統制を受けたのは主に臨済宗の寺院である。曹洞宗は五山制度の外で永平寺・總持寺などを拠点に地方へ広がった。
② ❌ 誤答「臨済宗は農村部にのみ広まった」
臨済宗は農村部だけに限られず、鎌倉・京都の五山寺院を中心に幕府や上級武士の保護を受けた。地方武士・民衆への浸透を特徴とするのはむしろ曹洞宗である。
③ ✅ 正解「臨済宗は幕府の保護を受け、曹洞宗は地方武士や民衆に広まった」
臨済宗は鎌倉・室町幕府の保護を受け、室町期には五山制度に組み込まれて政治・文化の中枢を担った。一方、道元の曹洞宗は永平寺などを拠点に地方武士や民衆へ広がった。
④ ❌ 誤答「両宗とも朝廷のみに広まった」
両宗とも朝廷だけに広まったのではなく、臨済宗は特に武家政権と結び付き、曹洞宗は地方社会に教線を伸ばした。禅宗の社会的基盤を朝廷のみに限定するのは誤りである。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。