JT2-C06歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究C 近世の日本と世界(3) 近世の国家・社会の展開と画期

松前藩のアイヌ交易の変化について述べた記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

家臣に交易権を与える商場知行制から、商人に請け負わせる場所請負制へ移った

背景・因果

米のとれない松前藩は、アイヌとの交易権を家臣に知行として与え(商場知行制)、18世紀前半からは和人商人に運営を任せる場所請負制に移った。アイヌは交易相手から使役される労働力へと追い込まれていく。

覚えるポイント

「知行=土地」でない藩がある、という例外として頻出。アイヌ側から見た交易条件の悪化が、シャクシャインの戦いの背景。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「アイヌとの交易は幕府が直営した」
近世のアイヌ交易は主に松前藩が統制し、家臣や請負商人が担った。対外危機時に幕府直轄化された時期はあるが、当初から幕府直営ではない。

② ❌ 誤答「交易は明治時代に初めて始まった」
和人とアイヌの交易は中世以前から行われ、近世に商場知行制・場所請負制として編成された。明治時代に初めて始まったのではない。

③ ✅ 正解「家臣に交易権を与える商場知行制から、商人に請け負わせる場所請負制へ移った」
松前藩は当初、家臣へアイヌとの交易場を知行として与える商場知行制を採り、のちに商人へ交易・漁場経営を任せる場所請負制へ移行した。

④ ❌ 誤答「米の石高で家臣に知行を与えた」
蝦夷地では稲作が困難だったため、松前藩は米の石高よりアイヌ交易権を家臣の知行とした。一般的な米取中心の知行とは異なる。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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