JT3-B10|歴史総合・日本史探究 対策問題
室町時代の農業・商業について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
月6回開かれる六斎市が広まり、商工業者の座も増加した
背景・因果
室町時代には定期市の開催が月3回(三斎市)から月6回の六斎市へ増え、連雀商人や振売などの行商人、大原女のような女性商人も活躍した。商工業者は座を結成して公家や寺社の保護のもと営業を独占し、輸入銭の不足から撰銭が問題になると撰銭令が出された。
覚えるポイント
二毛作の畿内での三毛作化、水車・下肥の普及など農業集約化とセットで問われる。「座=中世の独占組織」は楽市令(織豊期)との対比で頻出。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「全国で三毛作が義務化された」
二毛作・三毛作は畿内などで発達したが、全国一律に三毛作を義務づける法令はない。地域の気候・灌漑条件によって普及度は異なる。
② ❌ 誤答「貨幣の使用が禁止され、物々交換に戻った」
宋銭・明銭など輸入銭が広く用いられ、粗悪銭を避ける撰銭も問題になった。貨幣を禁止して物々交換へ戻ったのではない。
③ ❌ 誤答「農具はすべて石器が用いられた」
鉄製農具が普及し、牛馬耕・水車・下肥なども利用された。石器だけで農作業を行う時代ではない。
④ ✅ 正解「月6回開かれる六斎市が広まり、商工業者の座も増加した」
室町期には月6回の六斎市が広まり、商工業者は寺社・公家の保護下で座を組織した。輸入銭流通や土倉・酒屋の金融も発達した。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。