JT3-C10|歴史総合・日本史探究 対策問題
田沼意次の政治について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
株仲間を広く公認し、運上・冥加などの営業税の増収を図った
背景・因果
老中田沼意次は、年貢だけに頼らず商業資本を財源に取り込む政策を進めた。株仲間の広範な公認による運上・冥加の徴収、南鐐二朱銀の鋳造による貨幣の統一、長崎貿易での俵物(いりこ・干しあわびなど)輸出の拡大、印旛沼・手賀沼の干拓などである。賄賂の横行への批判と天明の飢饉で失脚した。
覚えるポイント
田沼政治は「重商主義的で先進的」という再評価の文脈で出題される。印旛沼干拓の挫折、蝦夷地開発計画(工藤平助『赤蝦夷風説考』)も頻出。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「貨幣経済を否定して米納年貢に一本化した」
貨幣経済を活用し、南鐐二朱銀の発行など貨幣制度整備も進めた。米納年貢だけへ一本化したのではない。
② ❌ 誤答「外国との貿易をすべて禁止した」
長崎貿易を奨励し、蝦夷地開発や俵物輸出も構想した。外国貿易を全面禁止したという説明は逆である。
③ ✅ 正解「株仲間を広く公認し、運上・冥加などの営業税の増収を図った」
田沼意次は株仲間を広く公認して運上・冥加を徴収し、貨幣経済と商業の発展を幕府収入へ結び付けようとした。重商主義的政策である。
④ ❌ 誤答「商業を抑制し、農業のみを重視した」
田沼は農業だけに依存せず、商業・流通から税収を得ようとした。商業抑制を基本とする政策ではない。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。