KZ-R7HB-10|歴史総合・日本史探究 対策問題
グラフは鋼材の生産量と輸出入量の推移(10か年平均)を示す。1930年代に生産量が急増した背景として最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
軍需の拡大や重化学工業化が進んだから
背景・因果
1930年代は高橋財政による景気回復と軍需の拡大で重化学工業化が進み、鋼材生産が急伸した。1934年には八幡製鉄所を中心に日本製鉄会社も成立。グラフの急増を時代背景と結び付けて説明できるようにする。
覚えるポイント
棒グラフの1930年代の急伸が読みどころ。高橋財政→軍需拡大→重化学工業化の流れと重ねる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「鉄道がすべて廃止されたから」
1930年代も鉄道網は輸送や軍需を支え、すべて廃止された事実はない。鉄道車両や施設も鋼材需要を生む側だった。
② ✅ 正解「軍需の拡大や重化学工業化が進んだから」
1930年代には軍需の拡大と重化学工業化が進み、兵器・艦船・機械に必要な鋼材の国内生産が急増した。グラフの上昇は満州事変後の経済・軍事動員と重なる。
③ ❌ 誤答「鎖国により輸入が途絶えたから」
鎖国体制は幕末の開国によって終わっており、1930年代の鋼材生産増加を説明しない。輸入の有無だけでなく国内の軍需拡大が重要である。
④ ❌ 誤答「石高制が復活したから」
石高制は江戸時代に土地の生産力や大名の規模を米で示した制度で、近代に復活していない。鋼材は重工業の生産物であり石高と結び付かない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。