KZ-R8T-07|歴史総合・日本史探究 対策問題
図1で漆の貢納国は東北地方から九州まで広く分布している。ここから言えることとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
律令国家は特産物の貢納を通じて広い範囲の諸国を把握していた
背景・因果
貢納国の広がりは、調などの税制を通じて律令国家が全国の産物と労働力を把握していたことを示す。漆紙文書や木簡と同じく、「モノの動きから国家のしくみを読む」タイプの資料である。
覚えるポイント
塗られた国の分布の「広さ」が読みどころ。東北から九州まで広がっている=律令国家の把握範囲の広さ、と読み替える。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「律令国家は特産物の貢納を通じて広い範囲の諸国を把握していた」
図では漆の貢納国が東北から九州まで広がっており、律令国家が調などを通じて広範な諸国の特産物を把握したと分かる。分布の広さが国家支配を読む手掛かりである。
② ❌ 誤答「漆は都の周辺でしか生産されなかった」
貢納国は都の周辺だけでなく東北や九州にも分布している。漆が畿内だけで生産されたという説明は図の塗り分けに反する。
③ ❌ 誤答「漆の貢納は蝦夷だけに課された」
蝦夷に限らず、西日本を含む多くの国が漆を貢納している。特定集団だけへの負担ではなく、諸国の特産物を組み込んだ税制である。
④ ❌ 誤答「貢納は海に面した国に限られていた」
図には内陸国も貢納国として示され、海に面することは共通条件ではない。漆は山地でも生産されるため海岸分布だけには限定されない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。