KZ-R8T-11|歴史総合・日本史探究 対策問題
図は、歌道の家・冷泉家の冷泉為和が1531年以降に滞在したことが確認できる場所を示した地図である。駿府・小田原・甲府など戦国大名の本拠地が多く含まれているが、冷泉家がこうした戦国大名に提供したものとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
和歌や古典の教養・講義
背景・因果
冷泉家は藤原定家の系譜を引く歌道の家で、大名たちは和歌・連歌や古典の教養を身に付けることで権威を高めようとした。戦国大名の城下町が文化の受け皿になったことは、雪舟と大内氏の例と並べて理解する。
覚えるポイント
歌道の家=和歌の教養を家業として伝える家。大名側の需要(文化的権威がほしい)と公家側の事情(収入がほしい)の両方から説明できると完璧。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「南蛮貿易の独占権」
南蛮貿易は大名や商人、ポルトガル人らの関係で行われ、冷泉家に独占権が与えられた事実はない。公家が提供できたのは歌道に関する文化資本である。
② ✅ 正解「和歌や古典の教養・講義」
冷泉家は藤原定家の系譜を引く歌道の家であり、為和は戦国大名へ和歌や古典の教養・講義を提供した。大名は都の文化を学ぶことで文化的権威を高めようとした。
③ ❌ 誤答「鉄砲の製造技術」
鉄砲の製造技術は種子島への伝来後、堺や国友などの職人が発展させた。歌道を家業とする冷泉家が提供した専門知識ではない。
④ ❌ 誤答「検地の測量技術」
検地の測量は大名やその家臣・実務担当者が領地支配のために行った。冷泉為和の地方滞在は土地測量ではなく和歌・古典の教授を目的とした。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。