KZ-R8T-12歴史総合・日本史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 追・再試験

グラフは新井白石の世界地理書『采覧異言』と、19世紀初めの『訂正増訳采覧異言』の国別記載分量を比べたものである。追加された記載が最も多い国ウは、当時日本近海への接近が問題となっていた国である。ウにあてはまる国はどれか。

KZ-R8T-12の問題図版
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正解: 1

正解

ロシア

背景・因果

18世紀末〜19世紀初め、ラクスマン(1792年)やレザノフ(1804年)の来航などロシアの接近が大問題となり、世界地理書の改訂ではロシアの記載が大幅に増補された。対外危機が知識の需要を生む、という関係を示すグラフである。

覚えるポイント

問題文の「日本近海への接近が問題となっていた国」という限定がヒント。ラクスマン1792年・レザノフ1804年の来航で、ロシア情報の需要が急増した。

選択肢別の検討

① ✅ 正解「ロシア」
18世紀末からラクスマン、19世紀初めにレザノフが来航し、北方から接近するロシアへの関心が高まった。そのため改訂書で記載が最も多く追加された国ウはロシアと判断できる。

② ❌ 誤答「オランダ」
オランダは江戸時代を通じて長崎の出島で貿易を許された国だが、設問が示す日本近海への新たな接近問題の中心ではない。グラフの大幅増補は北方のロシア情勢に対応する。

③ ❌ 誤答「清」
清とは長崎貿易を通じて継続的な交流があり、18世紀末に新たな来航圧力を強めた国ではない。ラクスマンやレザノフの来航先はロシアである。

④ ❌ 誤答「朝鮮」
朝鮮とは対馬藩を介した外交関係があり、朝鮮通信使も来日した。北方航路から通商を求めて接近し地理情報の増補を促したのはロシアである。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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