KZ-R8T-13歴史総合・日本史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 追・再試験

グラフは、新井白石『采覧異言』の国別記載行数と、のちに『訂正増訳采覧異言』で追加された訂正行数を国ごとに示したものである。『采覧異言』を著した白石が、世界の地理・事情を知るうえで手がかりにしたこととして最も適切なものはどれか。

KZ-R8T-13の問題図版
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正解: 4

正解

潜入した宣教師シドッチへの尋問など、限られた西洋との接点を活用した

背景・因果

白石は屋久島に潜入したイタリア人宣教師シドッチを尋問し、『采覧異言』『西洋紀聞』を著した。「鎖国」下でも限られた窓口から世界の知識が入っていたことを示す例で、蘭学発展の前史にあたる。

覚えるポイント

『采覧異言』=新井白石。シドッチの潜入は1708年で、『解体新書』(1774年)よりずっと前。「鎖国下の世界知識の入り口」の代表例。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「自ら世界一周の航海を行った」
白石は江戸幕府に仕えた儒学者で、自ら世界一周航海をした人物ではない。外国事情はシドッチへの尋問や既存文献から得た。

② ❌ 誤答「英字新聞を毎日購読していた」
白石の時代に日本で英字日刊紙を毎日購読できる環境はなかった。長崎などから入る限られた海外情報を活用したのである。

③ ❌ 誤答「テレビ・ラジオの報道を利用した」
テレビ放送やラジオ放送は20世紀に始まり、18世紀初頭の白石が利用できる媒体ではない。『采覧異言』は近世の聞き取りと文献調査による。

④ ✅ 正解「潜入した宣教師シドッチへの尋問など、限られた西洋との接点を活用した」
新井白石は1708年に屋久島へ潜入したイタリア人宣教師シドッチを尋問し、限られた西洋情報を『采覧異言』などへまとめた。「鎖国」下でも接点を吟味して世界像を構築した例である。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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