DA-B10情報Ⅰ 対策問題

データの活用データ分析特訓 (第4問対策)

図書室の貸出冊数を分析したら、全体では「学年が上がるほど貸出が少ない」ように見えたが、男女別に分けるとどちらの性別でも「学年が上がるほど多い」傾向だった。この現象への対応として最も適当なものはどれか。

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正解: 1

正答

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この問題のポイント

層別で傾向が逆転する現象(シンプソンのパラドックス) を知る問題です。

解説

層別とは、データを男女別・学年別のようなグループ(層)に分けて集計し直すことです。そして、グループごとの人数構成に偏りがあると、全体で見た傾向とグループ別に見た傾向が逆転して見えることがあります。これをシンプソンのパラドックスといいます。

たとえば、学年が上がるほど「もともと本をあまり借りない層」の人数の割合が増えていれば、男女それぞれの中では貸出が増えていても、全体を混ぜた集計では減って見える — ということが数学的に普通に起こります。つまり、どちらかのデータが間違い・捏造なのではなく、「どの単位で集計するか」で見えるものが変わるだけなのです。

対応の手順は、(1)全体の集計を見る → (2)性別・学年・時間帯など、結果に効きそうな条件で層別した集計も見る → (3)両方を突き合わせ、分析の目的に合った単位で結論を述べる、です。傾向が食い違って見えたら分析をやめるのではなく、人数構成の偏りを疑って一段深く見るチャンスと捉えます。

共通テストの第4問は、まさに「全体の表→グループ別の表」と視点を切り替えさせる構成が定番です。「全体と層別で傾向が違うとき、どう説明できるか」という考察選択肢に備えて、この現象の存在を知っておくこと自体が武器になります。

選択肢の確認

1.○ 全体と層別の両方を確認するのが正しい対応。
2.× 全体集計だけでは人数構成の偏りに気づけない。
3.× 捏造がなくても数学的に両立し得る現象。
4.× 矛盾ではなく、構成の偏りを調べて分析を深める場面。

ここだけは覚えよう

全体と層別で傾向は逆転し得る(シンプソンのパラドックス) — 結論の前に「分けても見る」。

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