NW-S30|情報Ⅰ 対策問題
社内ネットワークで「ファイアウォールがあるのにマルウェア感染が起きた」。考えられる侵入経路として最も適当なものはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
多層防御の必要性(1つの対策の限界) を問う問題です。対策ごとの「守備範囲」を考えます。
解説
ファイアウォールは、社内ネットワークと外部の境界に置かれた「関門」で、通信のルール(宛先やポート番号など)に基づいて不正な通信を遮断します。境界を通る攻撃には有効ですが、守備範囲はあくまで境界を通る通信だけです。
すり抜ける経路は大きく2種類あります。①正規の通信に紛れる経路: メールの添付ファイルやWebサイトの閲覧は許可された通信なので、その中に潜むマルウェアは関門を通過してしまう。②関門を通らない経路: 社員が持ち込んだUSBメモリからの感染は、そもそもネットワークの境界を経由しない。
だから、ファイアウォールに加えて、ウイルス対策ソフト(端末側で検知)、OSやソフトの更新(弱点をふさぐ)、利用者への教育(不審な添付を開かない)などを重ねる多層防御が必要になります。「1つの対策ですべては守れない」がセキュリティ設計の大原則です。
共通テストでは「対策があるのに被害が出た。なぜか」という形で、各対策の守備範囲の理解を問うのが定番です。対策名を見たら「これは何を、どこで防ぐものか」を言えるようにしておきましょう。
選択肢の確認
1.○ USBメモリは関門を通らず、メール添付は正規の通信に紛れる。典型的なすり抜け経路。
2.× ファイアウォールの守備範囲は境界の通信だけで、万能ではない。
3.× 画面の表示を見ることから感染することはない。
4.× 電源ケーブルは電力を送るだけで、データは運ばない。
ここだけは覚えよう
ファイアウォールは境界の関門にすぎない — USB持ち込みと添付ファイルはすり抜ける。だから多層防御。