KZ-R6HB-11公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(政治・経済)

図が題材とするアジア各国の人口と経済成長の関係に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-11の問題図版
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正解: 2

正解

生産年齢人口の割合が高く子どもや高齢者の割合が低い状態は人口ボーナスと呼ばれ、豊富な労働力が経済成長を後押しする要因になるとされる

この問題のポイント

人口ボーナスと人口オーナスの定義、中国の人口政策の転換という、人口と経済成長をめぐる基本知識を問う。

解説

人口ボーナスとは、総人口に占める生産年齢人口(15〜64歳)の割合が高く、子どもや高齢者といった扶養される人口の割合が低い状態をいう。働き手が豊富で扶養の負担が軽いため、貯蓄と投資が拡大しやすく、経済成長を後押しする。高度経済成長期の日本や、改革開放後の中国、現在のインドなどがその例とされる。
逆に、少子高齢化により生産年齢人口の割合が低下し、扶養負担の重さが成長の重荷になる状態を人口オーナスという。オーナスとは重荷の意味であり、若年人口の増加で成長が加速する状態ではない。日本はすでに人口オーナス期にあり、図の中国も低年齢層の縮小からその入り口に近づいていると読める。
なお中国の一人っ子政策は2015年ごろに廃止が決まり、その後は2人・3人の出産が容認されるようになった。2020年時点で継続しているという記述は誤りである。

ひっかけポイント
ボーナス(生産年齢人口の厚みが追い風)とオーナス(扶養負担が重荷)の定義の入れ替えが定番。一人っ子政策の廃止も時事的に問われる。

選択肢の確認

①「人口オーナスとは、若年人口の増加によって経済成長が加速する状態をいう」
誤り。
人口オーナスは少子高齢化による扶養負担の重さが成長の重荷になる状態であり、若年人口の増加で加速する状態ではない。

②「生産年齢人口の割合が高く子どもや高齢者の割合が低い状態は人口ボーナスと呼ばれ、豊富な労働力が経済成長を後押しする要因になるとされる」
正しい。
正解。生産年齢人口の割合が高く扶養負担が軽い状態が人口ボーナスであり、豊富な労働力が経済成長を後押しする。

③「人口ボーナスとは、高齢人口の増加が経済成長を促進する状態をいう」
誤り。
人口ボーナスは生産年齢人口の厚みによるものであり、高齢人口の増加が成長を促すという定義は誤り。

④「中国では、一人っ子政策が2020年時点でも継続されている」
誤り。
一人っ子政策は2015年ごろに廃止が決まり、その後は2人・3人の出産が容認された。2020年時点の継続という記述は誤り。

覚えるポイント

  • 人口ボーナス=生産年齢人口の割合が高く成長に追い風
  • 人口オーナス=少子高齢化で扶養負担が重荷
  • 一人っ子政策は2010年代半ばに廃止

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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