KZ-R7TB-08公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧政治・経済)

図が題材とする少年法に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-08の問題図版
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正解: 3

正解

2022年施行の改正少年法は18歳・19歳を特定少年と位置付け、保護・教育という理念を維持しつつ、検察官送致の対象拡大など17歳以下とは異なる取扱いを定めた

この問題のポイント

少年法の基本理念と、成年年齢引下げに対応した2022年施行の改正内容を問う。適用除外か、適用維持のうえでの特例かの区別が核心。

解説

少年法は、罪を犯した少年に対して、刑罰よりも保護・教育を通じた更生を優先する法律である。少年事件は原則としてすべて家庭裁判所に送られ(全件送致主義)、家庭裁判所が保護処分にするか、刑事処分が相当として検察官送致(逆送)にするかを判断する。
民法の成年年齢が18歳に引き下げられたことなどを受け、2021年に少年法が改正された(2022年施行)。18歳・19歳は
特定少年
と位置付けられ、少年法の適用は維持されたまま、逆送の対象となる事件の範囲の拡大や、起訴後の実名報道の解禁など、17歳以下とは異なる特例が設けられた。
つまり「適用から完全に除外」ではなく、保護の理念と厳罰化要請とのバランスをとった制度設計である。応報だけを目的とするという記述も、少年法の理念と正反対である。

ひっかけポイント
特定少年=「少年法の適用が残る」点が最大の引っかけどころ。全件が家庭裁判所へ送られる原則も、刑事裁判直行と混同しやすい。

選択肢の確認

①「少年事件は、家庭裁判所を経ずに直ちに刑事裁判にかけられるのが原則である」
誤り。
少年事件は原則としてすべて家庭裁判所に送致される(全件送致主義)。刑事裁判に直行するのが原則という記述は誤り。

②「少年法は応報としての刑罰を科すことのみを目的とし、保護や教育の理念は含まれていない」
誤り。
少年法の理念は保護・教育を通じた更生であり、応報のみを目的とするという記述は正反対である。

③「2022年施行の改正少年法は18歳・19歳を特定少年と位置付け、保護・教育という理念を維持しつつ、検察官送致の対象拡大など17歳以下とは異なる取扱いを定めた」
正しい。
正解。2022年施行の改正少年法は18歳・19歳を特定少年とし、少年法の適用を維持しつつ逆送対象の拡大などの特例を定めた。

④「改正少年法により、18歳・19歳の者は少年法の適用対象から完全に除外された」
誤り。
特定少年にも少年法は適用される。完全に除外されたという記述は改正の内容と異なる。

覚えるポイント

  • 少年法の理念は保護・教育による更生
  • 少年事件は原則すべて家庭裁判所へ(全件送致主義)
  • 18歳・19歳は特定少年として適用維持+特例

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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