KZ-R7TB-09|公共・政治経済 対策問題
図は2018年の日本における世帯主の年齢階級別の預貯金残高と負債残高を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
負債の残高は世帯主が30歳代の世帯で最も大きく、預貯金の残高は60歳代以上の世帯で大きいという対照的な分布がみられる
この問題のポイント
年齢階級別の預貯金と負債という2種類の棒グラフの形を対比する問題。ライフサイクルに応じた資産形成の型が読みどころ。
解説
図をみると、負債の残高は世帯主が30歳代の世帯で最も大きく、年齢が上がるにつれて小さくなっていく。30歳代の負債の中心は住宅ローンであり、人生の早い時期に大きな借入れをして、長い期間をかけて返済していく姿が表れている。
一方、預貯金の残高は年齢とともに増え、60歳代以上の世帯で大きい。現役期の貯蓄の積み重ねに加え、退職金の受取りも影響していると考えられる。
このように、若い世帯は「負債超過」、高齢世帯は「預貯金超過」という対照的な構図があり、これは会話文の主題であるインフレーションの影響を考える出発点になる。物価上昇で貨幣価値が下がると、預貯金の多い高齢世帯は実質的に目減りの損失を受け、負債の多い若い世帯は返済負担が実質的に軽くなるからである。
ひっかけポイント
負債のピーク(30歳代)と預貯金のピーク(高齢層)の取り違えが定番。どの年齢でも負債が上回るわけではない点も棒の高さで確認する。
選択肢の確認
①「どの年齢階級でも、負債の残高が預貯金の残高を上回っている」
❌ 誤り。
60歳代以上では預貯金が負債を大きく上回っており、どの年齢層でも負債が上回るという読みは図と矛盾する。
②「負債の残高は世帯主が30歳代の世帯で最も大きく、預貯金の残高は60歳代以上の世帯で大きいという対照的な分布がみられる」
✅ 正しい。
正解。負債は30歳代が最大で年齢とともに減少し、預貯金は60歳代以上で大きい。対照的な分布が図から読み取れる。
③「預貯金の残高は、世帯主が29歳以下の世帯で最も大きい」
❌ 誤り。
預貯金は29歳以下が最も小さく、高齢の世帯ほど大きい。最大とする読みは逆である。
④「負債の残高は、世帯主の年齢が上がるほど大きくなり続けている」
❌ 誤り。
負債は30歳代をピークに年齢が上がるほど小さくなっており、増え続けるという読みは誤り。
覚えるポイント
- 負債は30歳代が最大(住宅ローンが中心)
- 預貯金は高齢世帯ほど大きい
- 若年世帯は負債超過、高齢世帯は預貯金超過
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。