KZ-R8T-03|公共・政治経済 対策問題
図は日本において警察が検挙した被疑者の年齢別の人数と、日本の65歳以上人口の推移(2002〜2022年)を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 1
正解
検挙された被疑者の総数は2000年代半ば以降減少傾向にある一方、65歳以上人口は一貫して増加している
この問題のポイント
上下2段のグラフの傾向を対にして読む問題。検挙人数の減少と高齢人口の増加という逆方向の動きを取り違えないことが核心。
解説
上の積み上げ棒グラフをみると、検挙された被疑者の総数は2000年代半ばの35万人前後をピークに減少を続け、2022年には20万人を下回る水準まで低下している。内訳をみても、18〜64歳の検挙人数が大きく減り、14〜17歳も減少している。
一方、下の折れ線グラフでは、65歳以上人口が2002年の約2,400万人から2022年の約3,600万人へと一貫して増加している。日本の高齢化の進行である。
2つのグラフを重ねると、社会全体の高齢化が進むなかで犯罪の検挙人数は減っており、その中で65歳以上の検挙人数は相対的に目立つ存在になっている、という構図が読み取れる。
人口構造の変化(分母)と検挙人数(分子)の両方をみなければ、高齢者犯罪の増減を正しく評価できないことを示す資料である。
ひっかけポイント
「高齢化が進む=犯罪も増える」という思い込みを突く図。検挙人数の総数は減少、高齢人口は増加という逆方向の組合せを正確に読む。
選択肢の確認
①「検挙された被疑者の総数は2000年代半ば以降減少傾向にある一方、65歳以上人口は一貫して増加している」
✅ 正しい。
正解。検挙人数の総数は2000年代半ばをピークに減少し、65歳以上人口は約2,400万人から約3,600万人へ一貫して増加している。
②「65歳以上人口は2002年から2022年にかけて減少した」
❌ 誤り。
65歳以上人口の折れ線は右上がりで増加を続けており、減少という読みは誤り。
③「14〜17歳の検挙人数は、2022年に全体の過半を占めている」
❌ 誤り。
14〜17歳の検挙人数は棒グラフの中で小さな部分にとどまり、過半を占めてはいない。
④「検挙された被疑者の総数は2002年から2022年まで増加し続けた」
❌ 誤り。
総数は2000年代半ば以降減少しており、「増加し続けた」は図と矛盾する。
覚えるポイント
- 検挙人数の総数は2000年代半ば以降減少傾向
- 65歳以上人口は約2,400万人から約3,600万人へ増加
- 割合の評価には分母となる人口の変化も確認する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。