PE2-A13公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

世界の政治体制についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

中国では、国家権力を全国人民代表大会に集中させる民主集中制(権力集中制)がとられている

この問題のポイント

権力分立によらない政治体制を問う問題。「中国=全人代への権力集中」「フランス=大統領と首相が並ぶ半大統領制」という各国の型がわかれば解ける。

解説

世界の政治体制は、権力分立の有無と形によって類型化できる。
中国は、権力分立を採用せず、国家権力を最高機関である全国人民代表大会(全人代)に集中させる民主集中制(権力集中制)をとる。全人代の下に行政(国務院)や司法(最高人民法院)が位置づけられ、実際には中国共産党の指導が国家全体に及ぶ。権力を分けて抑制し合わせる権力分立とは正反対の原理であり、「権力分立の一形態」ではない。
フランスは、国民の直接選挙で選ばれ強い権限をもつ大統領と、議会に責任を負う首相・内閣が併存する半大統領制である。大統領制と議院内閣制の中間形態とされる。
このほか、アメリカの大統領制、イギリス・日本の議院内閣制を含め、「どの機関が行政の長を選ぶか」「行政府と立法府の関係はどうか」という軸で各国の体制を比較するのが共通テストの定番である。

ひっかけポイント
権力集中制を権力分立の一種とする選択肢は原理の混同。フランスの半大統領制(大統領と首相の併存)も、大統領制・議院内閣制との区別で頻出する。

選択肢の確認

①「中国は、立法・行政・司法を対等な機関に分ける厳格な三権分立制を採用している」
誤り。
誤答理由: 中国は三権分立を採用していない。行政・司法は全人代の下に位置づけられ、対等な抑制と均衡の関係にはない。

②「フランスは、大統領も首相も置かない政治体制をとっている」
誤り。
誤答理由: フランスは国民が直接選ぶ大統領と、議会に責任を負う首相が併存する半大統領制であり、どちらも置かないという説明は誤りである。

③「権力集中制は、モンテスキューの説いた権力分立の一形態である」
誤り。
誤答理由: 権力集中制は権力を一つの機関に集める原理であり、権力を分けて抑制させる権力分立とは正反対の原理である。

④「中国では、国家権力を全国人民代表大会に集中させる民主集中制(権力集中制)がとられている」
正しい。
正解。中国は権力分立をとらず、最高機関である全国人民代表大会に権力を集中させる民主集中制(権力集中制)を採用し、共産党の指導が及ぶ。

覚えるポイント

  • 中国=民主集中制、全人代に権力を集中
  • 共産党の指導が体制の実質を規定
  • フランス=大統領と首相が併存する半大統領制

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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