PE4-021|公共・政治経済 対策問題
最高裁判所裁判官の国民審査についての説明として正しいものはどれか。
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正解: 4
正解
任命後初めて行われる衆議院議員総選挙の際に審査され、罷免を可とする投票が多数であれば罷免される
この問題のポイント
国民審査の対象・時期・効果を問う問題。「最高裁裁判官のみ」「衆議院総選挙の際」という2つの限定が判断の軸。
解説
国民審査(憲法79条)は、最高裁判所の裁判官を国民が直接審査する制度で、司法に対する国民主権の数少ない直接的な回路である。
仕組みは次のとおり。
- 対象は最高裁裁判官のみ(下級裁判所の裁判官は対象外)
- 任命後初めて行われる衆議院議員総選挙の際に審査され、その後10年を経過した後の総選挙ごとに再審査
- 投票用紙で、辞めさせたい裁判官にバツ印をつける。罷免を可とする投票が多数となった裁判官は罷免される
これまでに罷免された裁判官は一人もいないが、制度の存在自体が司法への民主的統制として意味を持つ。
なお、在外国民が国民審査に投票できなかったことについて、最高裁は2022年に違憲と判断し、法改正により在外審査が可能になった。
ひっかけポイント
「衆議院総選挙の際」であって参院選では行われない。対象は最高裁裁判官のみで、罷免された例はゼロという実績も選択肢に使われる。
選択肢の確認
①「国民審査はすべての裁判官を対象として行われる」
❌ 誤り。
誤答理由: 対象は最高裁判所の裁判官のみで、下級裁判所の裁判官は含まれない。
②「国民審査は参議院議員通常選挙のたびに行われる」
❌ 誤り。
誤答理由: 国民審査は衆議院議員総選挙の際に行われ、参議院議員通常選挙では実施されない。
③「これまでに国民審査で罷免された最高裁裁判官は10人以上いる」
❌ 誤り。
誤答理由: 国民審査で罷免された最高裁裁判官はこれまで一人もいない。
④「任命後初めて行われる衆議院議員総選挙の際に審査され、罷免を可とする投票が多数であれば罷免される」
✅ 正しい。
正解。国民審査は最高裁裁判官を対象に、任命後初の衆議院議員総選挙の際に行われ、罷免を可とする投票が多数なら罷免される(憲法79条)。
覚えるポイント
- 対象は最高裁裁判官のみ、衆院総選挙の際に実施
- 任命後最初の総選挙、以後10年経過ごと
- 罷免例はなく、2022年に在外審査制限へ違憲判決
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。