PE6-031|公共・政治経済 対策問題
1990年代後半に進められた日本版金融ビッグバンについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
フリー・フェア・グローバルを掲げ、銀行・証券・保険の垣根を低くするなど金融の大幅な自由化を進めた
この問題のポイント
金融ビッグバンの理念と内容を問う問題。「護送船団方式からの転換=自由化・国際化」という方向性で判断できる。
解説
戦後の日本の金融行政は、最も経営体力の弱い金融機関でも破綻しないよう規制で守る護送船団方式と呼ばれた。金融機関は保護される一方、競争力は育ちにくかった。
バブル崩壊後、金融市場の空洞化への危機感から、橋本内閣は1996年に日本版金融ビッグバンを提唱した。**フリー(市場原理)・フェア(透明・公正)・グローバル(国際化)**の3原則を掲げ、2001年ごろまでに次のような改革が実施された。
- 銀行・証券・保険の業務の垣根の緩和(相互参入の拡大)
- 株式売買委託手数料の自由化
- 外国為替業務の自由化(改正外為法)
- 金融持株会社の解禁(1997年独禁法改正)
この結果、金融再編が加速し、大手銀行はメガバンクグループへ統合されていった。あわせて金融行政も大蔵省から分離され、現在の金融庁が検査・監督を担う体制となった。
ひっかけポイント
ビッグバンは「規制強化・保護」ではなく「自由化・競争促進」。護送船団方式(改革前)との対比で方向を判断する。
選択肢の確認
①「フリー・フェア・グローバルを掲げ、銀行・証券・保険の垣根を低くするなど金融の大幅な自由化を進めた」
✅ 正しい。
正解。1996年提唱の日本版金融ビッグバンは、フリー・フェア・グローバルを原則に、業態間の垣根の緩和や手数料自由化など金融の大幅な自由化を進めた。
②「金融機関を保護するため、政府の規制を強化して競争を制限した」
❌ 誤り。
規制強化・競争制限は護送船団方式の発想であり、ビッグバンはその方式からの転換をめざした自由化改革である。
③「すべての民間銀行を国有化した」
❌ 誤り。
銀行の国有化はビッグバンの内容ではない。金融危機時の一時国有化は破綻処理の措置であり、改革の柱ではない。
④「外国の金融機関の日本市場への参入を全面的に禁止した」
❌ 誤り。
ビッグバンはグローバル化を掲げて外国金融機関との競争も促したのであり、参入の全面禁止は正反対である。
覚えるポイント
- 金融ビッグバンは1996年提唱、フリー・フェア・グローバル
- 護送船団方式から自由化・国際化へ転換
- 業態間の垣根緩和・持株会社解禁で金融再編が進展
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。