PE7-015|公共・政治経済 対策問題
冷戦の開始期のアメリカの政策について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
トルーマン・ドクトリンで共産主義の封じ込めを宣言し、マーシャル・プランで西欧の経済復興を援助した
この問題のポイント
1947年の封じ込め政策の二本柱(トルーマン・ドクトリンとマーシャル・プラン)と、冷戦の「直接戦火を交えない」性格を問う問題。
解説
第二次世界大戦後、米ソの対立は冷戦と呼ばれる状態に入った。両超大国が直接戦火を交えることなく、イデオロギー・軍拡・代理戦争で対峙する構造である。
1947年、アメリカ大統領トルーマンは、ギリシャ・トルコへの援助を表明し、共産主義の拡大を阻止する封じ込め政策を宣言した(トルーマン・ドクトリン)。続いて国務長官マーシャルが、ヨーロッパの経済復興援助計画(マーシャル・プラン)を発表した。ソ連と東欧諸国はこれを拒否し、対抗してコミンフォルムを結成、ヨーロッパは東西二陣営に分断された。
軍事面でも、1949年に西側のNATO(北大西洋条約機構)、1955年に東側のワルシャワ条約機構が結成され、対立は制度化されていった。
ひっかけポイント
マーシャル・プランをソ連圏が「受け入れた」とする記述が定番の誤り。冷戦では米ソの直接の大規模戦闘はなく、朝鮮戦争などは代理戦争と位置づけられる。
選択肢の確認
①「冷戦の開始とともに、米ソ両軍は直接大規模な戦闘を交えた」
❌ 誤り。
誤答理由: 冷戦は米ソが直接大規模戦争を交えない対立形態である。熱戦となったのは朝鮮戦争などの代理戦争であり、米ソの直接戦争ではない。
②「トルーマン・ドクトリンで共産主義の封じ込めを宣言し、マーシャル・プランで西欧の経済復興を援助した」
✅ 正しい。
正解。1947年、トルーマン・ドクトリンで共産主義封じ込めが宣言され、マーシャル・プランが西欧復興を援助した。冷戦の本格化を示す二本柱である。
③「マーシャル・プランは、ソ連と東欧諸国が受け入れて実施された」
❌ 誤り。
誤答理由: ソ連と東欧諸国はマーシャル・プランを拒否し、対抗してコミンフォルムを結成した。受け入れたという記述は事実と逆である。
④「トルーマン・ドクトリンは、米ソの全面的な協調を宣言したものである」
❌ 誤り。
誤答理由: トルーマン・ドクトリンは米ソ協調ではなく、共産主義の拡大阻止(封じ込め)を宣言したもので、冷戦開始の画期とされる。
覚えるポイント
- 1947年トルーマン・ドクトリン=封じ込め宣言
- マーシャル・プラン=西欧復興援助、ソ連圏は拒否
- NATO(1949年)対ワルシャワ条約機構(1955年)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。