KZ-R7T-18歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

図の海域では、17世紀に香辛料貿易の主導権をめぐる争いが激化した。この世紀に主導権を握った勢力として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-18の問題図版
解答・解説を見る

正解: 4

正解

東インド会社を設立し、ジャワ島のバタヴィアを拠点としたオランダ

この問題のポイント

17世紀の東南アジア海域で香辛料貿易の主導権を握った勢力を問う問題。オランダ東インド会社のバタヴィア建設とアンボイナ事件による覇権確立の流れで解ける。

解説

1602年、オランダは世界初の本格的な株式会社とされる東インド会社を設立した。会社は条約の締結や軍事行動の権限まで持つ、国家に準じる存在だった。
1619年にはジャワ島にバタヴィア(現在のジャカルタ)を建設して拠点とし、1623年のアンボイナ事件で香辛料諸島(モルッカ諸島)からイギリス勢力を排除した。敗れたイギリスは、以後インド経営へ重心を移すことになる。
さらにオランダは1641年、ポルトガルからマラッカを奪い、17世紀の東南アジア海域における香辛料貿易の主導権を確立した。
図の海域の勢力図は「16世紀ポルトガル→17世紀オランダ→(インドを軸に)18世紀以降イギリス」と推移する。世紀と覇権勢力の対応は最頻出の整理事項である。

ひっかけポイント
アンボイナ事件は「オランダがイギリスを追い出した」事件で、主客を逆にした選択肢が定番のひっかけ。ムガル帝国は内陸の陸の帝国で、香辛料諸島への海上進出は行っていない。

選択肢の確認

①「アンボイナ事件でオランダ勢力を締め出したイギリス」
誤り。
アンボイナ事件で締め出されたのはイギリス側であり、主客が逆である。敗れたイギリスは以後インド経営へ重心を移した。

②「16世紀に引き続き香辛料貿易を独占し続けたポルトガル」
誤り。
ポルトガルは1641年にマラッカをオランダに奪われるなど後退しており、17世紀も独占を続けたという説明は誤りである。

③「海軍を派遣して香辛料諸島を直轄領としたムガル帝国」
誤り。
ムガル帝国はインド内陸の帝国で、海軍を派遣して香辛料諸島を直轄領にした事実はない。

④「東インド会社を設立し、ジャワ島のバタヴィアを拠点としたオランダ」
正しい。
正解。オランダは1602年設立の東インド会社を通じ、1619年のバタヴィア建設と1623年のアンボイナ事件を経て、17世紀の香辛料貿易の主導権を握った。

覚えるポイント

  • オランダ東インド会社設立は1602年
  • 1619年バタヴィア建設、1623年アンボイナ事件
  • 1641年マラッカ奪取で17世紀の覇権を確立

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7T-17KZ-R7TB-01