KZ-R7TB-04歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧世界史B)

同じグラフでは、第二次世界大戦後も現役軍人数が100万人を下回らず高止まりしている。その理由として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-04の問題図版
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正解: 3

正解

冷戦下で世界各地への駐留と朝鮮・ベトナムなどの戦争が続いたから

この問題のポイント

第二次世界大戦後も米軍の兵力が高止まりした理由を問う問題。冷戦下の世界的な駐留と朝鮮戦争・ベトナム戦争という「平時なき時代」の構造を読み取る。

解説

第一次世界大戦後のアメリカは、動員を解いて軍を平時の小規模に戻した。ところが第二次世界大戦後は事情が違った。
冷戦が始まったからである。アメリカはソ連との対抗上、西ドイツ・日本・韓国など世界各地に軍を常駐させ、NATOなどの同盟網を支えた。
さらに朝鮮戦争(1950〜53年)ではグラフの1950年代初めの山、ベトナム戦争(本格介入は1965年〜)では1960年代後半の山として、実際の戦争も繰り返された。
このため軍人数は100万人を大きく上回る水準で推移した。「戦争が終われば軍を縮小する」という伝統が冷戦で断ち切られたこと、つまり恒常的な軍事国家化こそ、このグラフの核心的な読みである。

ひっかけポイント
戦後の2つの中規模の山を朝鮮戦争(1950年代)とベトナム戦争(1960年代)に正しく対応させる。大戦前は平時に縮小、冷戦期は縮小せず、という構造の違いが問われる。

選択肢の確認

①「軍隊が廃止されて警察に統合されたから」
誤り。
アメリカの軍隊は廃止されておらず、戦後にはむしろ国防総省の設置など軍事機構の再編と強化が進んだ。

②「国連軍にすべての兵力を移管したから」
誤り。
国連には各国から独立した常設の軍隊はなく、アメリカが全兵力を移管した事実もない。

③「冷戦下で世界各地への駐留と朝鮮・ベトナムなどの戦争が続いたから」
正しい。
戦後のアメリカは冷戦下で西欧・日本・韓国などに軍を常駐させ、朝鮮戦争やベトナム戦争を戦ったため軍人数が高い水準で推移した。

④「アメリカが鎖国政策をとったから」
誤り。
戦後のアメリカは西側陣営の中心として世界各地に関与しており、鎖国政策とは正反対である。

覚えるポイント

  • 朝鮮戦争は1950〜53年、ベトナム本格介入は1965年〜
  • 冷戦下は世界各地に米軍が常駐
  • 冷戦期は平時でも兵力が高止まり

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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