KZ-R8T-06歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 追・再試験

カリフォルニアのゴールドラッシュ期には中国からの移民も多数渡航した。19世紀後半のアメリカで中国系移民に対して起こったことはどれか。

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正解: 2

正解

排斥運動が高まり、1882年に中国人移民を禁止する法律が制定された

この問題のポイント

19世紀後半のアメリカで中国系移民に起こったことを問う問題。1882年の中国人排斥法という、人種を理由とする最初の連邦移民制限法の知識で解ける。

解説

ゴールドラッシュ期のカリフォルニアには、中国系移民(苦力・クーリーと呼ばれた契約労働者を含む)が多数渡航した。彼らは金鉱山で働き、大陸横断鉄道の建設では最も危険な工区を担った。
しかし1870年代に不況が訪れると、「仕事を奪う安い労働力」として白人労働者の排斥運動の標的となる。暴動や襲撃も起こった。
連邦議会は1882年、中国人排斥法を制定し、中国人労働者の移民を禁止した。特定の人種・国籍を名指しで排除する最初の連邦移民制限法である。
この排外の系譜は、日本人を事実上締め出した1924年移民法(排日移民法)へと続く。「好況期に労働力として利用し、不況期に排斥する」という移民史の典型的な構図として覚えたい。

ひっかけポイント
中国人排斥法1882年と排日移民法1924年の年号・対象の入れ替えに注意。「政府の招待」「差別の法的禁止」など実態と正反対の選択肢は消去できる。

選択肢の確認

①「差別は法律で厳しく禁止されていた」
誤り。
1882年の中国人排斥法のように、当時のアメリカでは差別が禁止されるどころか法律として制度化されていた。

②「排斥運動が高まり、1882年に中国人移民を禁止する法律が制定された」
正しい。
金鉱や大陸横断鉄道の建設で働いた中国系移民は不況期に白人労働者の排斥運動の標的となり、1882年に中国人排斥法が制定された。

③「市民権が自動的に付与された」
誤り。
当時の中国系移民は帰化を認められず市民権から排除されており、自動的な付与とは正反対である。

④「移民はすべて政府の招待によるものだった」
誤り。
中国系移民の多くは労働力として自ら渡航した人々で、政府の招待によるものではない。

覚えるポイント

  • 中国人排斥法は1882年、最初の人種別移民制限法
  • 中国系移民は金鉱・大陸横断鉄道建設を支えた
  • 1924年移民法で日本人移民も事実上禁止

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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