WT9-K11歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(3) 帝国主義とナショナリズムの高揚

19世紀後半のフランスで起こった印象派の絵画について述べた文として正しいものはどれか。

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正解: 3

正解

モネらが光と色彩の瞬間的な印象を描き、日本の浮世絵の影響も受けた

この問題のポイント

印象派とジャポニスムを問う。モネらの光と色彩の表現に日本の浮世絵が影響したという、日本美術と世界美術の接続が核心。

解説

前提として、19世紀後半のフランス画壇では、伝統的なアカデミーの規範(歴史画重視・写実的な仕上げ)が支配的だった。
これに対し、モネ・ルノワール・ドガらは、アトリエを出て戸外の光と色彩の瞬間的な印象を描く新しい絵画を試みた。モネの「印象・日の出」への批評から印象派の名が生まれた。
彼らに衝撃を与えたのが日本の浮世絵である。開国後、輸出品の包装紙などとしても流出した浮世絵の大胆な構図・平坦な色面・輪郭線は、西洋絵画の常識を覆すものだった。この日本趣味の流行をジャポニスムと呼び、ゴッホは歌川広重の作品を油絵で模写している。
万国博覧会が日本美術の紹介の場となった点も重要で、歴史総合・日本史・世界史の3科目に共通する頻出テーマである。

ひっかけポイント
印象派はアカデミーの規範に反発した側であり、忠実に守ったとする選択肢は逆。ジャポニスム(浮世絵→印象派)の影響の方向も確実に。

選択肢の確認

①「アカデミーの規範を忠実に守った」
誤り。
印象派はアカデミーの規範に反発して独自の展覧会を開いた画家たちであり、規範を忠実に守ってはいない。

②「20世紀のアメリカで始まった」
誤り。
印象派は19世紀後半のフランスで起こった運動であり、20世紀のアメリカで始まったものではない。

③「モネらが光と色彩の瞬間的な印象を描き、日本の浮世絵の影響も受けた」
正しい。
モネの「印象・日の出」に名を由来し、戸外の光と色彩の移ろいを描いた。開国後に流出した日本の浮世絵は構図や色面で強い影響を与え、ジャポニスムと呼ばれた。

④「宗教画だけを描く流派だった」
誤り。
印象派は戸外の風景や都市の日常生活を主題としており、宗教画だけを描く流派ではない。

覚えるポイント

  • 印象派=モネ「印象・日の出」に由来、19世紀後半フランス
  • 浮世絵の影響=ジャポニスム
  • ゴッホは歌川広重を模写

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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