RS-C4-01歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合C 国際秩序の変化や大衆化と私たち

国際連盟と国際連合を比較した記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

国際連盟には軍事的制裁の仕組みが十分になく、国際連合は安全保障理事会に強い権限を与えた

この問題のポイント

国際連盟と国際連合の比較問題。連盟は制裁手段が弱く全会一致制だったのに対し、連合は安保理に強い権限を与えた、という制度の違いで解ける。

解説

国際連盟(1920年発足)は史上初の一般的国際平和機構だったが、構造的な弱点を抱えていた。

  • 提唱国アメリカが不参加(上院の反対)
  • 総会・理事会は全会一致が原則で、迅速な決定が困難
  • 制裁は経済制裁が中心で、軍事的強制手段を欠いた
    実際、満州事変やイタリアのエチオピア侵攻を止められず、第二次世界大戦を防げなかった。
    この反省に立つ国際連合(1945年発足)は、安全保障理事会に軍事的措置を含む強制措置の権限を集中させ、米ソ英仏中の5大国を常任理事国とした。総会は多数決制である。
    ただし常任理事国の拒否権は、冷戦期に米ソが互いに行使し合い、安保理の機能不全を招いた。強い権限と大国一致の原則は表裏一体なのである。

ひっかけポイント
「どちらもアメリカが当初から加盟」は誤りで、連盟にアメリカは不参加。連盟=戦間期、連合=戦後という設立時期の基本も確実に。

選択肢の確認

①「国際連盟は第二次世界大戦後に設立された」
誤り。
国際連盟は第一次世界大戦後の1920年に発足した。第二次世界大戦後の1945年に設立されたのは国際連合である。

②「どちらも設立当初からアメリカ合衆国が加盟した」
誤り。
アメリカはウィルソンが国際連盟創設を提唱したが、上院の反対で加盟しなかった。国際連合には設立時から加盟しているため、両者への当初加盟という説明は誤りである。

③「国際連盟には軍事的制裁の仕組みが十分になく、国際連合は安全保障理事会に強い権限を与えた」
正しい。
国際連盟は経済制裁中心で独自の軍事力を持たず、全会一致原則も実効性を弱めた。国際連合は安全保障理事会に強制措置を決定する権限を与えた。

④「国際連合の総会では大国のみが議決権をもつ」
誤り。
国際連合総会は原則として一国一票で、加盟国すべてが議決権を持つ。大国だけの常任理事国と拒否権は安全保障理事会の仕組みである。

覚えるポイント

  • 連盟は全会一致・経済制裁中心・米不参加
  • 連合は安保理に強制措置の権限、5常任理事国
  • 拒否権が冷戦期の機能不全の原因に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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