WT-E1-01|歴史総合・世界史探究 対策問題
国際連合について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
安全保障理事会の5常任理事国に拒否権が認められている
この問題のポイント
国際連合の仕組みを問う問題。安保理5常任理事国の拒否権という制度の核心と、国際連盟との対比で解ける。
解説
第二次世界大戦を防げなかった国際連盟の反省に立ち、1945年、サンフランシスコ会議で採択された国連憲章に基づいて国際連合が発足した。本部はニューヨークに置かれた。
平和維持の中心は安全保障理事会である。アメリカ・イギリス・フランス・ソ連(現ロシア)・中国の5常任理事国には拒否権が認められ、大国の一致がなければ重要な決定はできない仕組みとした。これは、大国が対立したまま機能不全に陥った連盟の教訓による。
連盟との違いを整理すると次のようになる。
- 連盟=ジュネーヴ本部・全会一致制・軍事制裁の手段なし・アメリカ不参加
- 連合=ニューヨーク本部・安保理の拒否権・軍事的措置も可能・米ソも当初から参加
敗戦国の加盟も認められており、日本は1956年の日ソ共同宣言でソ連との国交を回復した後、同年に加盟を果たした。
ひっかけポイント
ジュネーヴ本部は国際連盟のもので、連盟と連合の特徴の入れ替えが最頻出。「軍事的制裁を一切もたない」のは連盟の弱点であり、連合はそれを克服した側である。
選択肢の確認
①「安全保障理事会の5常任理事国に拒否権が認められている」
✅ 正しい。
1945年に発足した国際連合は、安全保障理事会の常任理事国5カ国に拒否権を与え、大国一致による平和維持をめざした。
②「本部はジュネーヴに置かれている」
❌ 誤り。
ジュネーヴに本部を置いたのは国際連盟であり、国際連合の本部はニューヨークにある。
③「軍事的制裁の手段を一切もたない」
❌ 誤り。
国際連合は経済制裁に加えて軍事的措置もとれる仕組みを備えている。軍事的制裁手段を持たなかったのは国際連盟である。
④「敗戦国は永久に加盟できないと定められている」
❌ 誤り。
日本は1956年に、西ドイツやイタリアも戦後に加盟しており、敗戦国が永久に加盟できないという規定はない。
覚えるポイント
- 国連は1945年発足、本部ニューヨーク
- 安保理5常任理事国(米英仏ソ中)に拒否権
- 日本の加盟は1956年、日ソ共同宣言の後
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。