RS2-018|歴史総合・世界史探究 対策問題
1890年の第1回衆議院議員総選挙の選挙権について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子に限られ、有権者は全人口の約1%だった
この問題のポイント
第1回総選挙の選挙権を問う問題。直接国税15円以上・満25歳以上の男子で有権者は全人口の約1%、という制限選挙の実態で解ける。
解説
1890年7月、大日本帝国憲法下で最初の衆議院議員総選挙が行われた。
選挙権を持てたのは、直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子に限られた。該当者は約45万人、全人口の約1.1%にすぎない。15円という納税額は当時としてはかなりの高額で、有権者の多くは地主層だった。女性には納税額にかかわらず選挙権がなかった。
こうした制限選挙から出発した政治参加は、その後段階的に拡大していく。
- 1900年 納税資格10円へ引き下げ
- 1919年 3円へ引き下げ(原敬内閣)
- 1925年 男子普通選挙(納税要件撤廃、25歳以上男子、約20%)
- 1945年 男女普通選挙(20歳以上男女、約50%)
この拡大の歩みは、グラフの読み取り問題として最頻出のテーマである。
ひっかけポイント
1890年の時点で「25歳以上のすべての男子」とする選択肢は、納税要件(15円以上)を消した誤り。約1%という有権者比率の数字も正確に覚える。
選択肢の確認
①「満20歳以上のすべての男女に選挙権があった」
❌ 誤り。
20歳以上の男女普通選挙が実現したのは1945年の選挙法改正後、1946年総選挙からである。1890年には女性選挙権がなかった。
②「満25歳以上のすべての男子に選挙権があった」
❌ 誤り。
納税資格なしの満25歳以上男子普通選挙は1925年の普通選挙法で実現した。1890年には直接国税15円以上という高い制限があった。
③「納税額にかかわらず戸主だけが投票できた」
❌ 誤り。
投票資格は戸主であることではなく、男子・年齢・直接国税額で定められた。戸主でも納税額を満たさなければ選挙権は得られない。
④「直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子に限られ、有権者は全人口の約1%だった」
✅ 正しい。
1890年総選挙は直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子だけが投票でき、有権者は約45万人、人口の約1.1%だった。性別・年齢・納税額による制限選挙である。
覚えるポイント
- 第1回総選挙は1890年、直接国税15円以上・25歳以上男子
- 有権者は約45万人=全人口の約1.1%
- 1925年男子普選(約20%)→1945年男女普選(約50%)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。