RS2-030|歴史総合・世界史探究 対策問題
有権者数の推移について、1890年・1925年・1946年の変化の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
約1%(制限選挙)→約20%(男子普選)→約50%(男女普選)と段階的に拡大した
この問題のポイント
有権者比率の推移を問う問題。約1%(1890年)→約20%(1925年)→約50%(1946年)という3段階の拡大をグラフの折れ目として覚える。
解説
日本の選挙権は、3つの画期を経て拡大した。
- 1890年:第1回総選挙。直接国税15円以上の25歳以上男子のみで、有権者は全人口の約1.1%
- 1925年:加藤高明内閣の普通選挙法。納税要件を撤廃し、25歳以上のすべての男子へ。有権者は約20%に拡大。ただし女性と25歳未満は除外され、同年に治安維持法がセットで制定された
- 1945年:敗戦後の選挙法改正で20歳以上の男女へ。有権者は約50%となり、翌1946年の総選挙で女性が初めて投票、39人の女性議員が誕生した
1%→20%→50%という数字の階段は、制限選挙→男子普選→男女普選という政治参加の拡大をそのまま表す。グラフの折れ線の折れ目の年を問う形式が定番である。
ひっかけポイント
1925年の普選に女性は含まれない、が最大の注意点。1946年(男女普選での初選挙)との違い、普選法と治安維持法の同年セットも頻出である。
選択肢の確認
①「有権者の割合は一貫して減少した」
❌ 誤り。
納税要件撤廃、男子普選、男女普選によって有権者割合は段階的に増加した。一貫して減少したという説明はグラフの方向と逆である。
②「約1%(制限選挙)→約20%(男子普選)→約50%(男女普選)と段階的に拡大した」
✅ 正しい。
1890年は高額納税男子のみで約1%、1925年は25歳以上男子普選で約20%、1946年は20歳以上男女で約50%へ拡大した。制限撤廃と女性参政権の段階を示す。
③「1890年の時点で全人口の半数が有権者だった」
❌ 誤り。
1890年の有権者は約45万人、全人口の約1.1%にすぎなかった。半数に達するのは女性を含む戦後初の1946年総選挙である。
④「1925年の改正で女性にも選挙権が認められた」
❌ 誤り。
1925年普通選挙法は納税資格を撤廃したが対象は満25歳以上の男子だけだった。女性参政権は1945年の選挙法改正で認められた。
覚えるポイント
- 1890年約1%(国税15円以上の男子)
- 1925年約20%(25歳以上男子、治安維持法とセット)
- 1945年改正・1946年総選挙で約50%(20歳以上男女)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。