RS3-012歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(3) 国民国家と明治維新

1872年に群馬県に設立された官営模範工場はどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

富岡製糸場

この問題のポイント

1872年に群馬県に設立された官営模範工場=富岡製糸場を問う。製糸(生糸)と紡績(綿糸)の区別ができれば他の選択肢は消せる。

解説

明治政府は殖産興業政策のため、民間の手本となる官営模範工場を設けた。その代表が、1872年に群馬県に設立された富岡製糸場である。
フランスの機械と技術を導入し、技師ブリューナの指導のもと、士族の子女らが伝習工女として製糸技術を学んだ。彼女たちは郷里に戻って技術を各地に広め、日本の製糸業全体の水準を引き上げた。生糸は当時最大の輸出品であり、その品質向上と外貨獲得が設立の狙いだった。
用語の区別が重要である。製糸業は繭から生糸(絹)を作る産業、紡績業は綿花から綿糸を作る産業。八幡製鉄所(1901年操業)は日清戦争の賠償金を基に作られた重工業、大阪紡績会社(1883年開業)は渋沢栄一らによる民間の紡績会社で、いずれも性格が異なる。富岡製糸場は2014年に世界遺産に登録された。

ひっかけポイント
製糸(生糸)と紡績(綿糸)の混同が最大の引っかけ。八幡製鉄所は1901年の官営重工業、大阪紡績会社は1883年の民間企業で、時期も性格も異なる。

選択肢の確認

①「富岡製糸場」
正しい。
富岡製糸場は1872年に群馬県へ設立された官営模範工場で、フランス式器械製糸技術と工女養成を通じて生糸品質向上を目指した。

②「八幡製鉄所」
誤り。
八幡製鉄所は日清戦争賠償金を基礎に福岡県で建設され、1901年に操業した。群馬の製糸工場ではない。

③「大阪紡績会社」
誤り。
大阪紡績会社は渋沢栄一らが設立に関わり1883年に操業した民間会社である。官営模範製糸場とは経営・業種が異なる。

④「長崎造船所」
誤り。
長崎造船所は幕末の長崎製鉄所を起源とする造船施設で、のちに三菱へ払い下げられた。群馬県の工場ではない。

覚えるポイント

  • 富岡製糸場は1872年、群馬県の官営模範工場
  • フランスの技術導入、伝習工女が技術を全国へ
  • 製糸=生糸(輸出品)、紡績=綿糸、の区別が重要

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

RS3-011RS3-013