WT-B3-01|歴史総合・世界史探究 対策問題
仏教の成立について述べた文として正しいものはどれか。
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正解: 2
正解
前5世紀ごろ、ガウタマ・シッダールタがヴァルナ制の権威を否定して開いた
この問題のポイント
仏教の成立事情を問う問題。前5世紀ごろ・インド・ヴァルナ制批判という「時期・場所・文脈」の3点セットで解ける。
解説
古代インドでは、バラモン(司祭)を頂点とする身分制度ヴァルナ制と、バラモン教の複雑な祭式が社会を支配していた。前6〜前5世紀、都市と商業の発展を背景に、この体制を批判する新しい思想が次々に現れた。
その代表が、シャカ族の王子ガウタマ・シッダールタ(ブッダ、尊称は釈迦牟尼)である。彼は生まれによる身分の権威や祭式の効力を否定し、欲望を捨てる修行によって苦しみから解脱する道を説いた。これが仏教の始まりである。
同時期には、不殺生を徹底するジャイナ教もヴァルナ制批判の立場から生まれている。
仏教はのちにマウリヤ朝のアショーカ王の保護を受けて広まり、交易路に沿ってスリランカ・東南アジア(上座部仏教)、中央アジア・東アジア(大乗仏教)へ伝わる世界宗教に成長した。
ひっかけポイント
開祖の入れ替え(ムハンマド=イスラーム、孔子=儒家、イエス=キリスト教)が典型的な引っかけ。成立の背景となる「ヴァルナ制批判」という文脈まで押さえておくと確実。
選択肢の確認
①「イエスが神の絶対愛と隣人愛を説いて開いた」
❌ 誤り。
イエスが説いたのはキリスト教の教えで、舞台は1世紀ごろのパレスチナである。
②「前5世紀ごろ、ガウタマ・シッダールタがヴァルナ制の権威を否定して開いた」
✅ 正しい。
前5世紀ごろのインドでガウタマ・シッダールタは、バラモン教の祭式やヴァルナ制の権威によらず、修行によって苦から解脱する道を説いた。
③「ムハンマドが唯一神への帰依を説いて開いた」
❌ 誤り。
ムハンマドが7世紀初めのアラビアで開いたのはイスラームであり、仏教の開祖ではない。
④「孔子が仁と礼に基づく政治を説いて開いた」
❌ 誤り。
孔子が仁と礼を説いたのは春秋時代の中国における儒家の思想で、仏教とは別のものである。
覚えるポイント
- 仏教は前5世紀ごろガウタマ・シッダールタが開いた
- バラモン教の祭式とヴァルナ制の権威を否定
- アショーカ王の保護で拡大、南へ上座部・東へ大乗
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。