WT4-E26|歴史総合・世界史探究 対策問題
19世紀の国際的な移民の動きについて述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
ヨーロッパからアメリカ大陸への大量移民に加え、中国系・インド系の労働者が世界各地へ渡った
この問題のポイント
19世紀の国際移民を問う問題。ヨーロッパから米大陸への大量移民と、中国系・インド系労働者の世界移動の2本立てで解ける。
解説
19世紀は「移民の世紀」と呼ばれるほど、人の国際移動が拡大した時代である。
蒸気船と鉄道の普及で移動が容易になり、アイルランドの大飢饉(1840年代)やヨーロッパの人口増を押し出し要因として、数千万人がアメリカ大陸へ渡った。
一方、奴隷制の廃止が進むと、プランテーションの労働力を埋める形で、**中国系(華僑)・インド系(印僑)**の契約労働者(クーリーなど)がカリブ海・東南アジア・太平洋の島々へ渡った。
現在世界各地にある中国系・インド系の社会は、この時代の移動に起源を持つ。移民の統計グラフや分布図は、歴史総合・世界史共通の図表問題の定番である。
ひっかけポイント
「奴隷制廃止→アジア系契約労働者への置き換え」という労働力の構造転換が核心。移民=奴隷貿易と混同させる選択肢や、アジア系移民の存在を消す選択肢に注意。
選択肢の確認
①「国際的な人の移動はまだ始まっていなかった」
❌ 誤り。
19世紀は大量移民の時代であり、アイルランドの大飢饉などを背景に数千万人が国境を越えて移動した。
②「移民はすべて強制的な奴隷貿易によるものだった」
❌ 誤り。
大西洋奴隷貿易は19世紀前半に廃止へ向かい、以後の移動の多くは契約労働や自発的な移住であった。
③「アジアからの移民は一人もいなかった」
❌ 誤り。
中国系の華僑やインド系の印僑がカリブ海・東南アジア・太平洋各地へ渡っており、アジアからの移民は多数存在した。
④「ヨーロッパからアメリカ大陸への大量移民に加え、中国系・インド系の労働者が世界各地へ渡った」
✅ 正しい。
正解。19世紀には蒸気船の普及を背景にヨーロッパから多数がアメリカ大陸へ渡り、あわせて中国系・インド系の契約労働者が世界各地へ渡った。
覚えるポイント
- 19世紀に欧州から米大陸へ数千万人が移民
- 奴隷制廃止後は華僑・印僑の契約労働者が代替
- 押し出し要因はアイルランド大飢饉・人口増
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。