WT6-I03|歴史総合・世界史探究 対策問題
ソ連の第1次五カ年計画(1928年〜)について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
重工業化と農業集団化を強行し、世界恐慌の影響をほとんど受けずに工業生産を伸ばした
この問題のポイント
ソ連の第1次五カ年計画を問う問題。計画経済のソ連が世界恐慌の影響をほぼ受けなかった、という対比が核心。
解説
レーニン死後に権力を握ったスターリンは、1928年から第1次五カ年計画を開始した。
内容は、重工業を優先する急速な工業化と、コルホーズ(集団農場)・ソフホーズ(国営農場)への農業集団化の強行である。
市場に頼らない計画経済のソ連は、資本主義世界を襲った世界恐慌の影響をほとんど受けず、工業生産を伸ばし続けた。恐慌にあえぐ諸国には、この「成長するソ連」が大きな衝撃を与えた。
しかしその裏では、集団化に抵抗した農民への弾圧、ウクライナなどでの大飢饉、スターリンによる大粛清という膨大な犠牲が生じていた。成長と犠牲の両面を必ずセットで押さえること。
ひっかけポイント
「市場経済の導入」「私有地の拡大」は集団化と正反対。恐慌下の資本主義諸国と成長するソ連を対比させる生産統計グラフは資料問題の超定番。
選択肢の確認
①「世界恐慌で工業生産が半減した」
❌ 誤り。
恐慌で工業生産が半減したのはアメリカやドイツなど資本主義諸国であり、ソ連の生産はむしろ増加した。
②「農民の私有地を大幅に拡大した」
❌ 誤り。
集団化はコルホーズ・ソフホーズへの統合であり、私有地の拡大とは逆で、農民の抵抗と飢饉を招いた。
③「重工業化と農業集団化を強行し、世界恐慌の影響をほとんど受けずに工業生産を伸ばした」
✅ 正しい。
正解。第1次五カ年計画は重工業優先の工業化と農業集団化を強行し、計画経済のソ連は世界恐慌の影響をほとんど受けずに工業生産を伸ばした。
④「市場経済を全面的に導入した」
❌ 誤り。
市場を部分的に認めたのは1921年からのネップであり、五カ年計画はそれを打ち切って計画経済へ移行するものであった。
覚えるポイント
- 第1次五カ年計画は1928年開始、スターリン主導
- 重工業化と農業集団化(コルホーズ・ソフホーズ)
- 計画経済ゆえ世界恐慌の影響をほぼ受けず
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。