WT6-I33歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(4) 第二次世界大戦と諸地域の変容

ヴァイマル共和国について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

当時最も民主的とされた憲法を持ちながら、恐慌下の混乱の中でナチ党の台頭を許した

この問題のポイント

ヴァイマル共和国の性格を問う問題。最も民主的な憲法とナチ台頭の同居、という逆説を理解しているかがカギ。

解説

ドイツ帝国の崩壊後、1919年に制定されたヴァイマル憲法は、男女普通選挙に加え、人間らしい生活を国家が保障する社会権(生存権)を世界で初めて明文化し、当時最も民主的な憲法と評された。
しかし共和国の歩みは苦難の連続だった。ヴェルサイユ条約の賠償、1923年のハイパーインフレ、そして世界恐慌である。
恐慌下では議会の合意形成が困難になり、大統領緊急令に頼る統治が常態化して議会政治は空洞化した。この間隙を突いて
ナチ党
が選挙で躍進し、1933年、ヒトラーは合法的な手続きの形をとって政権を握った。
「最も民主的な憲法の下で独裁が生まれた」という逆説は、制度と運用の関係を問う探究的な論点として最頻出である。

ひっかけポイント
ヴァイマル共和国は「共和国」であり君主制ではない。社会権の初明文化は日本国憲法25条の淵源としても問われる。経済は「一貫して安定」どころか危機の連続だった。

選択肢の確認

①「君主制の帝国として発足した」
誤り。
ヴァイマル共和国はドイツ帝国の崩壊後に成立した共和政であり、君主制の帝国ではない。

②「憲法に基本的人権の規定がなかった」
誤り。
ヴァイマル憲法は基本的人権に加え、生存権などの社会権を世界で初めて明文化した。

③「経済は一貫して安定していた」
誤り。
賠償問題やハイパー・インフレーション、世界恐慌と経済危機が続いており、安定していない。

④「当時最も民主的とされた憲法を持ちながら、恐慌下の混乱の中でナチ党の台頭を許した」
正しい。
正解。ヴァイマル憲法は男女普通選挙や社会権を初めて定めた民主的な憲法だったが、恐慌下の混乱のなかでナチ党の台頭を許した。

覚えるポイント

  • ヴァイマル憲法は1919年、社会権を世界初明文化
  • ハイパーインフレ(1923年)と恐慌が共和国を直撃
  • ナチ党は合法的手続きの形で政権獲得(1933年)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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