WT7-C17|歴史総合・世界史探究 対策問題
中華人民共和国の成立(1949年)前後の状況について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
国共内戦に勝利した共産党が建国を宣言し、国民政府は台湾へ移った
この問題のポイント
中華人民共和国成立の経緯を問う問題。国共内戦での共産党勝利と国民政府の台湾移転、という結末で解ける。
解説
日本の降伏後、中国では国民党と共産党の内戦(国共内戦)が再燃した。
当初は兵力・装備で国民党が優位だったが、共産党は土地改革で農民の支持を獲得し、腐敗とインフレで民心を失った国民党を圧倒していった。
1949年10月1日、毛沢東は北京で中華人民共和国の成立を宣言した。敗れた蔣介石の国民政府は台湾へ逃れ、以後「二つの中国」の問題が生じた。国連の中国代表権も1971年までは台湾側が保持した。
新中国は1950年に中ソ友好同盟相互援助条約を結んで東側陣営に入った。中国の共産化はアメリカの対アジア政策を転換させ、日本の占領政策の転換(逆コース)や講和の促進につながった。
ひっかけポイント
内戦の勝者は共産党であり、「国民党が統一」は逆。アメリカは新中国を承認せず、国連代表権が1971年まで台湾にあった点も選択肢の判別点になる。
選択肢の確認
①「建国と同時にアメリカが承認した」
❌ 誤り。
アメリカは台湾の国民政府を中国の代表として支持し続け、中華人民共和国との国交正常化は1979年である。
②「内戦は起こらず平和的に政権が交代した」
❌ 誤り。
日本の降伏後に国共内戦が再燃して激しく戦われており、平和的な政権交代ではない。
③「国共内戦に勝利した共産党が建国を宣言し、国民政府は台湾へ移った」
✅ 正しい。
土地改革で農民の支持を得た共産党が国共内戦に勝利し、1949年10月1日に毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言、敗れた蔣介石の国民政府は台湾へ移った。
④「国民党が内戦に勝利して大陸を統一した」
❌ 誤り。
内戦に勝利したのは共産党であり、国民党は大陸を追われて台湾に拠点を移した側である。
覚えるポイント
- 中華人民共和国成立は1949年10月1日
- 国民政府は台湾へ、二つの中国問題が発生
- 中ソ友好同盟相互援助条約は1950年
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。