WT7-C18歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(1) 国際機構の形成と平和への模索

毛沢東が1958年から進めた大躍進政策の結果として正しいものはどれか。

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正解: 2

正解

非現実的な増産目標と人民公社化で農業生産が崩壊し、大量の餓死者が出た

この問題のポイント

大躍進政策の結果を問う問題。人民公社化と非現実的な増産目標が農業崩壊と大量餓死を招いた、という失敗の内実で解ける。

解説

ソ連との路線対立を深めた毛沢東は、1958年、中国独自の急速な社会主義建設をめざす大躍進政策を発動した。
「15年でイギリスに追いつく」という目標のもと、農村では数千戸を単位とする人民公社への集団化が強行され、原始的な土法炉で鉄鋼の増産が図られた。
しかし土法炉の鉄は使い物にならず、農作業の放棄と虚偽の増産報告、自然災害が重なって農業生産は崩壊。数千万人規模の餓死者を出す、史上最悪級の政策的失敗となった。
毛沢東は国家主席を退き、劉少奇・鄧小平らが調整政策で経済を立て直した。しかし権威を失った毛の巻き返しが、1966年からの文化大革命につながっていく。

ひっかけポイント
「飛躍的に成功」は正反対。大躍進の失敗→実権派の調整→毛の巻き返し(文革)という権力闘争の因果が最頻出。同時期の中ソ対立(ソ連技術者の引き揚げ)も背景として整理。

選択肢の確認

①「ソ連の全面支援で成功した」
誤り。
この時期は中ソ対立が深まり、1960年にソ連は技術者を引き揚げているので、全面支援も成功もしていない。

②「非現実的な増産目標と人民公社化で農業生産が崩壊し、大量の餓死者が出た」
正しい。
15年でイギリスに追いつくと号した大躍進政策は、土法炉による鉄鋼増産と人民公社への集団化を強行した結果、農業生産が崩壊し大量の餓死者を出した。

③「農工業生産が飛躍的に伸びて先進国入りした」
誤り。
生産は飛躍どころか激減し、毛沢東は責任をとって国家主席を退いた。中国が高い成長に入るのは1978年の改革開放以後である。

④「政策は着手直前に中止された」
誤り。
政策は1958年から数年にわたって全国で強行されており、着手前に中止された事実はない。

覚えるポイント

  • 大躍進は1958年開始、人民公社への集団化
  • 農業崩壊で数千万人規模の餓死者
  • 失敗後は劉少奇・鄧小平の調整政策→文革の伏線

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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