WT7-C19|歴史総合・世界史探究 対策問題
プロレタリア文化大革命(1966〜76年)について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
毛沢東が発動し、紅衛兵の運動などで社会が大混乱に陥り、多数の犠牲者を出した
この問題のポイント
文化大革命の性格を問う問題。毛沢東が発動し、紅衛兵の運動で社会が大混乱に陥った権力闘争、という理解で解ける。
解説
大躍進の失敗で実権を失った毛沢東は、1966年、資本主義の復活を防ぐと称してプロレタリア文化大革命を発動した。
毛を崇拝する学生組織紅衛兵が全国で動員され、劉少奇・鄧小平ら「実権派(走資派)」は打倒・失脚させられた。知識人や旧文化への迫害が吹き荒れ、学校は閉鎖され、経済も社会も大混乱に陥った。
実態は、毛沢東が大衆運動を利用して権力を奪回する闘争だった。混乱は毛の死とその直後の四人組逮捕(1976年)まで、およそ10年続いた。
中国共産党自身がのちに「建国以来最大の挫折」と総括している。なお混乱のさなかの1972年に米中接近が進んだ、という外交との並行も差がつくポイントである。
ひっかけポイント
「経済の自由化」「文化財の保護」は名称から連想させる逆内容の引っかけ。「文革終結(1976年)→鄧小平復活→改革開放(1978年)」の順序が最頻出。
選択肢の確認
①「毛沢東が発動し、紅衛兵の運動などで社会が大混乱に陥り、多数の犠牲者を出した」
✅ 正しい。
大躍進の失敗で後退した毛沢東は1966年に文化大革命を発動し、紅衛兵を動員して劉少奇・鄧小平ら実権派を打倒したため、社会は大混乱に陥り多数の犠牲者が出た。
②「経済の自由化を進めた改革である」
❌ 誤り。
経済の自由化を進めたのは文革後に実権を握った鄧小平の改革開放(1978年から)であり、文革はむしろ生産と教育を停滞させた。
③「混乱は数カ月で収束した」
❌ 誤り。
混乱は毛沢東が死去する1976年まで約10年間続いた。
④「文化財の保護を目的とした運動である」
❌ 誤り。
文革では旧来の文化や文化財が打破すべき対象とされており、文化財の保護を目的とした運動ではない。
覚えるポイント
- 文化大革命は1966〜76年、毛沢東が発動
- 紅衛兵が劉少奇・鄧小平ら実権派を打倒
- 毛の死(1976年)で終結、のち改革開放へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。