WT7-D15|歴史総合・世界史探究 対策問題
1967年に結成された東南アジア諸国連合(ASEAN)について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
反共的な性格で発足したが、冷戦後は地域協力機構として拡大した
この問題のポイント
ASEANの性格の変化を問う問題。反共的性格での発足(1967年)と、冷戦後の拡大という2段階で解ける。
解説
東南アジア諸国連合(ASEAN)は1967年、インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイの5カ国で結成された。
ベトナム戦争のさなかであり、共産主義の拡大に対抗して地域の安定を図るという反共的な性格が発足時には濃かった。
冷戦の終結は、この組織の性格を大きく変えた。かつての敵であった社会主義国ベトナムが1995年に加盟し、ラオス・ミャンマー・カンボジアも加わって10カ国体制となったのである。
現在は自由貿易地域(AFTA)やASEAN共同体の建設を進める地域協力機構となっている。「敵だったベトナムの加盟」に象徴される冷戦後の変化は、EUの東方拡大と並ぶ地域統合の文脈で問われる。
ひっかけポイント
発足時の5カ国にベトナムは含まれない(加盟は1995年)。軍事同盟ではなく、米軍駐留を定めた条約でもない点も判別点になる。
選択肢の確認
①「社会主義国の同盟として発足した」
❌ 誤り。
発足時の性格はむしろ反共であり、社会主義国の同盟ではない。社会主義陣営の経済協力機構はコメコンである。
②「発足時からベトナムが加盟していた」
❌ 誤り。
ベトナムの加盟は冷戦終結後の1995年であり、発足時の加盟国ではない。
③「軍事同盟として米軍の駐留を定めた」
❌ 誤り。
ASEANは地域の安定と経済協力を目的とする機構であり、米軍の駐留を定めた軍事同盟ではない。
④「反共的な性格で発足したが、冷戦後は地域協力機構として拡大した」
✅ 正しい。
ASEANはベトナム戦争を背景に1967年、インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイの5カ国が反共的な性格をもって結成し、冷戦後は旧社会主義国も加えて10カ国の地域協力機構へ拡大した。
覚えるポイント
- ASEAN結成は1967年、原加盟5カ国
- 発足時は反共的性格、冷戦後は地域協力機構へ
- ベトナム加盟は1995年、現在10カ国
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。